大地震が起きたら一番に気になることはトイレ・・
もちろん異論はないでしょう・・。
まぁこの飽食の時代なので食べ物はどうにかなる可能性があります。というか前もって非常食を備蓄しておき自衛隊が到着するまでをやり過ごすことが大事になるのですが^^;
そして何と言っても、管理人含め大抵のおじさんは一般よりも脂肪が多くついているので、2,3日はなんとかなりそうなところ。
でも、トイレについてはそうはいきません。
一般的に人は1日平均して5回以上はトイレにいくと言われています。
地震の影響で断水などしたからといって、そんなトイレを食事のように2,3日も我慢することはまぁ不可能です。
ということで、大地震後の生活におけるトイレはどのような選択肢があるのかをまとめましたので、是非とも参考にしてみてください。
※お食事中の場合は、後ほどお読みください^^
目次
大地震で一番不安なトイレはどうする?
大地震後の生活で一番にイメージするものと言えば「避難所生活」ですが、最近は大地震後も生活できる強い家が増えてきているので、まずは2パターンあることが分かります。
- パターン①:震災後に自宅で生活
- パターン②:震災後に避難所で生活(車中泊含む)
この差で大分変わってきますが、まずはこの分かれ道があることが現実です。
余談ですが管理人は、パターン①の「震災後に自宅で生活」するために強い家をたてました。
基本的に、上記パターンをさらに細分化すると以下のようになります。
- パターン①:震災後に自宅で生活
- 自宅のトイレが普通に使える
- 自宅のトイレをバケツの水を用いて使う
- 自宅のトイレで簡易トイレを使う
- 自宅のトイレの配管が壊れ結局使えない
- パターン②:震災後に避難所で生活(車中泊含む)
- 避難所設置の共同トイレを使う
- 公園や町の公衆トイレを使う
基本的に、大地震が起きた直後からライフラインが復旧するまでは、上記のどれかの選択肢によりトイレを使用することとなるのです。
正直、上から下にいくに従って快適さが現象していきます。
大地震|家(自宅)のトイレはどうやって使う?
まずは「パターン①:震災後に自宅で生活」について簡単に見ていきます。
正直、震災直後の生活で自宅のトイレを普通に使うことができたらベストです!
ベストすぎて何も言うことがないので、ここはこれでおわります。
もし水が止まっていても、生活用水の配給があれば、バケツに水を入れ汚水を流すこともできますね。
ただし、自宅のトイレが使えなくなっている場合があるのです。
それは、自宅内のどこかで配管に亀裂が入ってしまっている場合。
この場合は水を流してもしっかりと下水道まで汚水が流れてくれないので、結果的に使うことができなくなります。それと、道路の下水道に亀裂が入っている場合も、使用禁止のお達しが役所からまわってくるのです。
そうなると、いくら生活用水が支給されて水があったとしても流すことができません・・。
となると、ここで出てくるのが「簡易トイレ」。
簡易トイレと聞くと、我々が幼い頃に使っていた「おマル」を思い出しますが、あれではないです^^;
↑こんなやつです。
要は、トイレに袋のようなものを設置し、そこに糞尿をするもの。
場合によっては画像のように、最後に魔法のお粉をふりかけ固めてしまい、そのまま糞尿入りのビニールを丸めて捨てる、そうした使い方をするのが簡易トイレです。
も
とはいえ、そもそも大地震後でも住み続けられる家をたてないと話は始まりません。
地震に強い家の構造を知っておくには、以下の記事を参考にしてみてください↓↓
【関連記事】地震に強い構造は?家の形?それとも工法?国土交通省のデータから解説!>>
大地震|避難所のトイレはどうやって使う?
熊本地震や東日本大震災のことを書いている方のブログを見たのですが、家でトイレができない場合はかなり悲惨なことになります。。
震災直後に自宅が倒壊したり傾いたりで住めなくなってしまう時は、近くの体育館や公民館に避難所が設置されるのが一般的です。
体験者のブログによると、「一番最初は断水で流す水もないので、避難所のトイレは色んな人の汚物で膨れ上がり、すごい臭いがたちこめていた」とあります。
要するに、ボットン便所の底が以上に浅いパターンです。
たくさんの人達が一様に集まる避難所となるので、老若男女問わず、そのトイレにどんどん汚物を重ねていくということ。
そして自衛隊が到着し、仮設トイレが用意されても、内情はほとんど変わらないと記してありました。
これはなぜかというと、自衛隊が設置してくれる仮設トイレは、よく海水浴場にあるようなポンプ式のトイレです。
↑こういったやつです。
仮設トイレは、仮設というだけあって水洗で流れるわけではありませんし、なんせ中は狭いし和式が一般的。
避難所には少し認知症の入った高齢者の方々もたくさんいます。そうなると、流し忘れたり、糞尿が少し便器以外についたりしてしまうことは多くあるわけです。
結果的に、糞尿が盛り上がり全く底へ沈んでいかなくなるので糞尿が溜まっていってしまいます。
熊本地震の数日後に熊本へ行った管理人の同僚が、「とにかく避難所周辺は臭いがすごい。」と言っていた理由はこうした所にあるのです。
大地震|自宅トイレが使用可能かをまず下水道配管をチェック
できるだけ頑丈な家を建てて、震災後にも自宅で過ごせる場合でも、実はそう安安とトイレを使えるとは限りません。
見た目に何の損傷もない場合でも、震災直後に自宅のトイレを使う場合は確認が必要です。
バケツに入れた3~4Lの水を一度トイレに流す
↑これが非常に大切になります。(TOTOやリクシルといったトイレを扱う会社のHPにも書いてあります。)
水を流してみて通常通り「ボコンッ」と聞こえ、水が流れきったことが確認できれば、配管に損傷がないということなので、その後も通常通りに自宅のトイレを使用できるのです。
※ただし、自宅周辺の道路下の下水管が壊れ、使用中止のおふれが行政から出ている際は使えません。
↑最近のトイレはあまり「ボトンッ」と音がしませんが、流した後に元のいつもの水の量になっていれば流れている証拠で、もし、流した後にいつもよりも水の量が多くなっている場合は、流した水がきちんと流れていないということなので、配管に異常がでている可能性があります。
大地震|自宅トイレが使用可能だが水がない場合はどうする?
自宅のトイレの配管が無事で使用可能であっても、水がなければ使えません。
断水されている場合、どこからトイレを流す水をもってくかというと、
- 事前に自宅で備蓄しておく
- 自衛隊の配給が始まったら、そこから水を汲んで自宅へ運ぶ
- 近くに川があれば汲んで持ってくる
3番めはかなりトリッキーですが、管理人はいざとなった時にこれをしようとしています。
調べてみると、しっかりと網のボウルなどでゴミなどを取り除けば、川の水も流してOKでしたので^^;
大地震|自宅トイレが使えない時のために簡易トイレを準備しておく
とはいえ、最初の3日、被害の大きさによっては最大で2週間、水がストップする可能性があります。
飲水以上に水の量を使うトイレなので、どう準備していても戦々恐々です。
ということで、「簡易トイレ」が有効に働いてくれます。
先程もご紹介しましたが、簡易トイレとは要するに、「ゴミ袋に汚物を入れて丸めて後で捨てようよ!」というしろもの。
基本的に「50袋前後」入りの商品が一般的なので、仮に1日多めの10回トイレにいくと仮定しても、1箱で1人5日は過ごすことができます。
ということは1人3箱あれば15日、あとは家族の人数分も一緒に準備しておけば、ライフラインが復旧する最大2週間も乗り切れる可能性大です^^
そして、そもそも大地震後も自宅で暮らすためには「太陽光と蓄電池」は必須です。
【関連記事】太陽光と蓄電池の性能を解明!容量によって寿命や耐用年数に違いはある?>>
まとめ
- 震災後のトイレ使用の選択肢は以下のいづれか
- パターン①:震災後に自宅で生活
- 自宅のトイレが普通に使える
- 自宅のトイレをバケツの水を用いて使う
- 自宅のトイレで簡易トイレを使う
- 自宅のトイレの配管が壊れ結局使えない
- パターン②:震災後に避難所で生活(車中泊含む)
- 避難所設置の共同トイレを使う
- 公園や町の公衆トイレを使う
- 避難所のトイレは不特定多数の人間が使い、しかも水が断水している状況なので、すぐに糞尿がたまり、ボットン便所化してしまう
- 公園などの公衆トイレも同じ理由で、ボットン便所化してしまう
- 自宅が無事でトイレに損傷がなくても使う前にはチェックが必要
- 自宅が無事なら、「簡易トイレ」さえ多めにストックしておけば、かなり安心でき、身体的にも精神的にも衛生上良い
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