地震と家のQ&A

東京で地震がきても安全な地域はどこ?水害も一緒に確認するのがベスト!

投稿日:2019年9月3日 更新日:

我らが天災の国「日本」。

ということで、巨大地震や大型台風ひいてはゲリラ豪雨なんかが定期的に起きているやっかいな国に管理人もあなたも暮らしています^^;

日本のどこに住んでいても地震は起きますが、こと「東京」で巨大地震が起きた時には、その被害は甚大と言われ続けて早数十年・・。

管理人は東京の練馬で育ち、現在は江東区に家を建てたわけなので、生まれてこの方、ずーっと首都直下地震や南海トラフ地震の恐怖におののきながら生きてきたのです。

今回は、そんな巨大地震におののく管理人と同じく東京に家を構えようとしているあなたの参考になればと、東京都内にも関わらず巨大地震やそれに付随する水害に強い地域をまとめましたので、是非とも参考にしてみてください^^

東京で地震にも水害にも強い土地は練馬区・杉並区・豊島区

東京都内で新築注文住宅を建てようと考えた時に、「地震に強い家」を作ってくれるハウスメーカーを選ぶのも、もちろん大切なことですが、それ以前に「地震に強い地盤」が元々存在している土地を選ぶことが大切です。

そこで、地盤ネットホールディングスが公表した「地盤の強さランキング」を見てみると・・

  • 1位:国分寺市
  • 2位:西多摩郡瑞穂町
  • 3位:小平市

↑となっています。

全然23区内が入っていないですね・・。

23区内だけでのランキングを見ていくと、

  • 1位:練馬区
  • 2位:杉並区
  • 3位:豊島区

↑こちらが23区だけで見た時のトップ3です。

昔から有名ですが、東京は西側は「武蔵野台地」と呼ばれ、西側に行けばいくほど強固な地盤が存在しているのです。

このため、「東京都全域」で見た時に国分寺市や西多摩郡のような三多摩地域が地震に強いのはある意味当然です。

ちなみに武蔵野台地のように「台地」と呼ばれる地形の場所は地盤がしっかりしており水分もないため、地震に一番強いと実証されています。


(東京都市整備局|地域危険度パンフレット)

↑この図の青い部分の土地が「台地」となり、ぶっちゃけ23区内でいっても、下町と呼ばれる地域以外は台地が大半を占めているので、地震に強い土地と言えます。

ここで、「水害」についてですが、水害も「地盤」の強さとほぼ比例するのです。

ということで、武蔵野台地である東京の西側は水害も万事OK!ということになります。

アドバイザー
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東京都内でしたら武蔵野台地最強説です!

東京で地震にも水害にも弱い土地は江東区・中央区・墨田区

先程の図をご覧いただきてもお分かりの通り、「下町」と呼ばれている地域は「台地」ではないところがほとんどです。

地震に弱いとされる地盤をお持ちの地域のワーストランキングは・・

  • ワースト1位:江東区
  • ワースト2位:中央区
  • ワースト3位:墨田区
  • ワースト4位:荒川区
  • ワースト5位:江戸川区

という順番で地盤が弱く地震に弱いです。

まぁ当然っちゃ当然で、これらの地域は江戸時代に入る前までは川や海であり、江戸時代に徳川家康が人の住める土地に人口的にしていった経緯があります

400年ちょっと前までは管理人の建てた家の土地も水だったわけです。

もし今タイムスリップして400年前になったら速攻で水没となりますね^^;

そして「水害」についてですが、地盤の強さと比例しますが、若干の醜い争いが起きています・・

  • ワースト1位:足立区
  • ワースト2位:荒川区
  • ワースト3位:墨田区
  • ワースト4位:大田区
  • ワースト5位:葛飾区

↑墨田区、荒川区は「地盤」「水害」ともにワースト5に入っていますが、それ以外は少しだけ違ってきます。

とはいえ、江東区や中央区も水害に弱いことには変わりありません。

ここで、もうすでにお気づきかもしれませんが「江戸川区なくね?!」と。

江戸川区あります。

基本的に先に挙げた「水害」は、その名の通り、水単体での被害。すなわち「豪雨」や「河川の氾濫」による被害の強弱です。

江戸川区もそうした被害に弱いですが、一番は液状化現象による被害には最弱と昔から言われています。

基本的に大地震が起きると「液状化現象」が起こるのが有名な話ですが、液状化してしまうと土地がゆるゆるになってしまうので、建物を支える力がフニャフニャになり、家が傾いてしまうのです。

そうなると、その傾きの歪みから家の躯体に亀裂が入り住めない家になってしまいます。


(東京の液状化予測図 平成24年度改訂版)

↑こちらは液状化の被害予測図ですが、ピンクの場所が液状化しやすいとなっています。

まさに江戸川区近辺ですね・・。

ちなみに江戸川区は「江戸川」「荒川」の大河川や海に囲まれた河口に位置しており、なおかつその昔、地下水汲み上げにより起きた地盤沈下の影響も加わって、さらには海抜0m地域ということもあり、液状化が非常に起きやすいのです。

アドバイザー
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水に近い地域はどうしても水害にあいやすいです!

下町で新築の家を建てようと考えてる人はどうすれば・・?

先程の2つの地図を並べてみるとおもしろいことがわかります。

前者は「地盤の強さ」で後者は「水害への弱さ」の図ですが、見事に地盤が弱いとされる地域が水害も出るとされているのが分かります。

東京都内で新築注文住宅を建てるのであれば、「三多摩方面」もしくは「下町よりも西側」が無難です^^;

とはいえ、管理人はまさに地盤も弱く水害被害も受けやすい江東区に家を建ててしまったわけですが、そういうことは往々にして起きるでしょう。

なぜなら、ようやく見つかった土地が下町周辺だったり、嫁さんの実家が下町周辺だからそっちに住んであげるなんてことは人生において全然ありうることなので・・。

結局、土地を選べずに「地盤」「水害」に不安を抱える地域に家を建てる時は、

  • 鉄骨や木造ツーバイフォーのハウスメーカーで建てる
  • 地盤改良工事をしっかりやってくれる業者にお願いする

こうしておけば、「地盤」「水害」に弱いというデメリットを補うことが可能です。

ちなみに管理人がセキスイハイムで家を建てた理由のひとつに「液状化した後の対応力」がありました。

これは何かというと、セキスイハイムの場合、ユニット型の鉄骨造なので、要するに基礎の上に強い箱が乗ってるような感じです。

なので液状化現象で基礎が傾いても在来工法のように家を支えている木がメリメリいったりヒビが入ったりしません。箱が斜めに傾くだけなので^^;

なので、巨大地震後、生活が安定したら基礎をジャッキアップして平行にすれば元通り平行な家に戻るのです。という実例を、これまた液状化の激しい千葉県内にてセキスイハイムは実績があったので管理人は安心して任せました。

といった選択肢もあるので、もし地震に弱い下町周辺に家を構えることになっても、上記のポイントを押さえることで安心して豊かな人生を送れるわけです^^

アドバイザー
アドバイザー
現代の建築技術は地盤工事も含めて最高峰です!

 

地盤改良や箱系の鉄骨やツーバイフォーの家を建てることで、下町の恩恵を受けつつ、デメリットを打ち消すことができるのです!

そもそも家を買うのべきかそうでないかの不安は以下の記事で解決↓↓

【関連記事】地震が来るから家は買わない方が得策?災害大国の日本での購入者は悲惨?>>

まとめ

  • 東京都内で地震に強い安心地域は「三多摩地域」
  • 23区内であれば下町より西側が安心
  • 水害についても「三多摩地域」や「下町より西側」が強い
  • 下町周辺は江戸時代前までは海だったので地盤が弱く水害に弱い
  • そんな貧弱な下町周辺であっても。地盤改良工事や箱系の鉄骨やツーバイフォーの家を建てることで地震や水害(液状化現象)を打ち消すことができる
アドバイザー
アドバイザー
まずは安心できる土地に家を建てられるのは一番安心ですね!

 

それでももし下町周辺に家を建てるのであれば、しっかりと「地盤の弱さ」と補うことで地震や液状化を気にしないで暮らすことができますね!

注文住宅を建てた管理人直伝↓↓

【注文住宅ランキング】完全主観のTOP5!セキスイハイムや一条ダイワ・・>>

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