地震と家のQ&A

地震が家の建築中に起きたら支払いはどうなる?責任は家主?施工主?!

投稿日:2019年9月2日 更新日:

新築注文住宅を建てた管理人ですが、契約書を押す前にかなり不安になったことがあります。

それは、工事中に何か起きた時に誰の責任になるのか・・、というもの。

この辺りって結構デリケートな部分でして、契約書にはあいまいな表記しかしてないことが多いです。

せっかく新築で注文住宅を建築中に大地震でポシャったら一体どうなるのでしょう・・。

新築住宅の建築中に地震で倒壊したら?

ハウスメーカーと契約締結後、物件の引渡し前に以下のような特約があるようです。

売り主又は買主のいずれの責任でもない理由で建物が毀損したとき、契約は解除され、お金が戻ってくるという特約

↑要するに地震とか天災がこれに当てはまります。

まずは気になっているハウスメーカーにこうした特約があるのか確認しておくと良いでしょう。

がしかし、セキスイハイムで契約した管理人の契約に、そんな特約はなかった気がします。(というか書類が多すぎてどっかいっちゃったかもですが。汗)

一応、契約書自体にはこんな記載がありました↓↓

↑天災などどっちのせいでもないことが原因で建築中の建物に損害が出たら、家主とハウスメーカーで協議して負担額を決める、と言っています。

なんやねんそれ!!

という感じですが、これが現実です。

まぁ天災に関しては、もし起きてしまえばハウスメーカー側からしてみても、

なんやねんそれ!!

という格好でしょうから致し方ないといえば致し方ない話ですが・・。

とはいえ、まずこれから新築で注文住宅を建てる家が倒壊することなんてあるのか!?という疑問もあります。

セキスイハイムの場合は工場で躯体を全てつくり、現場でその躯体(ユニット)を重ね合わせるだけで完成なので、ここで大地震が起きたとしても損傷が入ることはほぼ考えられません。

北海道の地でセキスイハイムで家を建てた方のブログにこんな記載がありあました。


(はてなブログ)

↑こちらの方は引き渡しの前に大地震に見舞われたということですが、中も外も無傷だったと報告しています。

このように実際、建築中に大きな地震が起きているケースがありますが、基本的に今の家は頑丈に作られているので欠陥住宅でない限り大丈夫でしょう^^

でも、契約書に「天災が起きた際の損傷は家主負担」と、最初からハッキリ明記されている場合は注意が必要です。

というのも、天災によるダメージを受ける前提だからこそ、家主負担というリスクヘッジをしている可能性が往々にしてあります。

こうしたハウスメーカーは信頼を置けないので避けて通りたいところですね^^;

そもそも地震に強い地域で家を建てるのもひとつの手です。

【関連記事】東京で地震がきても安全な地域はどこ?水害も一緒に確認するのがベスト!>>

家の建築途中|火災・資材の窃盗、紛失の費用負担は誰?

火災に関しても、先程の地震と同じく、家主側もハウスメーカーにも非がない場合は負担額を話し合いましょうということと解釈できます。

ただし、資材の窃盗や紛失については、

引き渡しが終わるまでは、資材などの損害はハウスメーカーが負担とあります。

そりゃそうですよね。現場の管理が不十分で資材が盗難されたのに「ちょっと家主さん盗まれちゃったんで新しいの買うから追加でお金払ってよ。」なんて言ってきたらブチギレです。怒

ちなみに管理人が後から知った事例ですが、管理人宅に設置する予定の太陽光のリモコンが工事中に壊れたようで、新しいのを再度取り寄せ取り付けた経緯がありました。

ま、当然っちゃ当然ですけど・・^^;

こうした感じでハウスメーカーは常に瑕疵や損傷がないように建築をしているわけです。

地震に備えて建築中は団体信用生命保険は入っておく?

管理人が凄い記憶に残っているのは建築中の団体信用生命保険の加入の是非についてです。

団体信用生命保険は引き渡しの日から効力が発動するとのことで、営業マンに「建築中も入っときますか??」という質問をされました。

ちなみに建物の総額に対し何%の保険料というものなので、たしか管理人の家の額だと建築中の2ヶ月くらい加入しただけで40~50万円かかる試算だったのです。

セキスイハイムは着工して2ヶ月ちょっとで家が建つので、その期間だけ慎重に生き抜き死なないことで40~50万円は浮きます。

ただし、もしその期間中に管理人が不慮の事故かなにかで天に召された場合は、4,200万円の借金がそのまま残された嫁に降りかかるのです。

管理人は迷いました。。

というのも、すでにその時には金銭感覚がぶっ壊れており「40~50万円か。まぁ安いもんだ入っておこうかな。」なんて考えだったわけですから。

でも冷静に考えてみたら、2ヶ月ちょっとすべてのリスクを回避して生きれば、そのお金は浮く・・、ということで建築中の団体信用生命保険には加入しませんでした^^;

まぁ結果として生きているので加入しなくて正解ということです^^

アドバイザー
アドバイザー
大人になると2ヶ月なんてあっという間に過ぎています・・

 

とはいえ、建築中の団体信用生命保険加入の選択はあなたの価値観で決めることとなるのです!

結局最後は契約書がものを言う

管理人は仕事と全く関係ないですが『宅建』の資格を持っています。

一応そんな有資格者である管理人が思うのが、民法は当てにならないというものです。

大体家を建てる際は、ハウスメーカーとの請負契約となるのが基本。

そうなると民法上は「ちゃんと完成物を作りきるって約束したんだから、なにがあってもしっかり完成させる責任があるのよ!」ということをうたっています

となると、地震が起きようが火災に見舞われようが、しっかりとプラン通りに完成物を引き渡してくれないと民法違反なので、家主としては安心です^^

ですが、所詮民法なのです。

その上で、契約書を交わした場合はその契約書の効力が民法の決まりを上回るので、結局のところ、契約書に書いてあることが最強の約束ごととなります・・。

アドバイザー
アドバイザー
契約書に書いてあることが最強の決まりごととなります!

 

だからこそ、契約書に目を通すことはとても大事なことなのです!

まとめ

  • 「天災などどっちのせいでもないことが原因で建築中の建物に損害が出たら、家主とハウスメーカーで協議して負担額を決める」という文言が一般的な契約書には書いてある
  • ただし、場合によっては「売り主又は買主のいずれの責任でもない理由で建物が毀損したとき、契約は解除され、お金が戻ってくるという特約」があるハウスメーカーもある
  • とはいえ、今の家は耐震性が高いので欠陥住宅を掴まされる以外は大きな地震がきても倒壊することはない
  • 資材などの損害は、引き渡しが終わるまではハウスメーカーが負担となるのが一般的
  • 建築中に「団体信用生命保険」に加入しておくか否かの選択を迫られる場面がある(管理人は加入しなかったが加入するとなると数十万円の費用が発生する)
  • 最終的には何かが起こった時、契約書の文面を元に進むので、しっかりと契約書には目を通しておくことが原則
アドバイザー
アドバイザー
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だからこそ、中古住宅や建売住宅と比べ物にならないほどの暮らしやすさを手に入れることができるのです!

 

「ハウスメーカー探し→契約→完成」この期間は一生のうちでの、ほんのわずかな時間・・

 

それを乗り越えれば、その後に何十年もに渡る良きマイホーム生活が待っています!

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