これから新築注文住宅を建てようとお考えのあなた、「予算オーバーしないようにするにはどうすれば良いかしら?」なんて不安がよぎっているはず。
これが建売住宅であれば、売りに出されている見たまんまの価格となるので、予算内に収まる物件を探せばいいだけですが、注文住宅となるとそうはいきません。
でも、その代わり、せっかくの一軒家なのにマンションの一室を買う並に味気ないものになってしまいます。
「じゃあどうすれば!!怒」
となる気持ちも重々理解しています。なんせ管理人も通った道なので^^;
ここでは、そんな、予算オーバーに対し熟考しながらも家を建てた管理人の体験談から、予算からはみ出てしまったらまず何を考えれば良いのかなどをまとめていますので、是非とも参考にしてみてください。
目次
家の購入|予算オーバーした時の対処方法
あなたが気になっているハウスメーカーの見積もりが予算オーバーだった場合、何かを変えるという選択をしなければなりません。
具体的には・・
- 太陽光や蓄電池を置こうとしていた場合は、それらの設置をやめる
- カーテンやエアコンなどはハウスメーカーに頼まず、自分たちで激安品を家電屋で探し設置する方向にする
- 3階建ての予定なら2階建てにする
- 工期をハウスメーカーの閑散期にズラしてあげることで、値引きを引き出す
- 外構工事を一切せず、家の建築だけを頼む
- 屋上を作らない
- 階段を仕切らない(階段と部屋の間に扉を設置しない)
- 廊下を作らない
- キッチンのグレードへのこだわりを排除する
↑これらはすべて、管理人が家を建てる際、営業マンとの話にでた「コストカット術」です。
ご覧いただくとお分かりのように、これらすべてを逆さにすると、一気に費用は跳ね上がります。
まぁ当然っちゃ当然なんですが^^;
要するに、家づくりは、実はとてもシンプルにできており、手間暇が増えればそれだけ価格は上がっていく・・ただそれだけのことなのです・・。
もっと端的に言えば、「付けるもの、作るもの」を減らすことが予算オーバーの対処法となります。
管理人の経験上、以外に使える手法は、「工期をハウスメーカーの閑散期にズラしてあげることで、値引きを引き出す」というもの。
管理人自身もこの術を使いましたが、プラン内の何かを削ることなく、かなりの値引きをしてもらえたので一番良い戦術だと言えるわけです。
管理人は結局、どれも削ることをしなかったので、普通に600万円ほどの予算オーバーとなりましたが、工期をハウスメーカーに合わせたことで、100万円単位の値引きをしてもらえました。
これをしていなかったら、700~800万円の予算オーバーになっていたところでしたね^^;
家の購入|予算オーバーするかどうかは最初に決まる
新築で注文住宅を建てると決めた際に、まず気をつけるべきことは、「有名で価格も高いハウスメーカーで家を建てるのか?」「ローコストのハウスメーカーで家を建てるのか?」はたまた「地元の工務店で家を建てるのか?」を最初に決めておくことです。
どんなハウスメーカーを選ぶかは、おおまかに分けて、以下のようなタイプに分類されます。
- ①有名ハウスメーカー:実績もあり安心できる有名なハウスメーカーで家を建てたい人向け
- ②ローコストハウスメーカー:建売住宅は嫌だけど、希望の間取りを叶えてくれて費用も 安いハウスメーカーで家を建てたい人向け
- ③地元の工務店:どこで建てても、そんなにデキは変わらないでしょという人向け
基本的に③の地元の工務店であれば、予算オーバーの可能性は極めて低いです。そもそも扱う部材も安いものを仕入れているのもありますが、よくも悪くも言い値みたいなところもあり、融通が効きます。
ただし、注文をつけた分、値引きを催促した分、目に見えないところで低い完成度になることは間違いありません。要するに手抜きですね・・。
で、②のローコストハウスメーカーも予算オーバーになることはあまり考えられません。
これは、管理人がアイダ設計に見積もりをとった際の営業マンとの話ですが、「もっと安くしたいんでしたら全然イケますよ!」と言われました。
凄くないですか!?言い値までとはいいませんが、こっちの予算に合わせてガンガン費用を減らせるらしいです。
これは要するに、「見込み客を手放すぐらいならガンガン値下げして少ない利幅でも成約しちゃった方が得策」ということ。これがアイダ設計の方針なのか、あの営業マンの単独プレイなのかは分かりませんが、一生に一度の家をそんなノリで作られては目も当てられないと思ったのは言うまでもありません^^;
結局、①の有名なハウスメーカーで家を建てる場合に、予算オーバーは発生してくる可能性が高いのです。
というのも、それら名の知れているハウスメーカーには一定のブランド価値があります。
薄利多売で質を下げてまで利益を求めているのではなく、自社ブランドで設定した一定の質は絶対に落とさないという方針があるため、どんなに無駄を削っても一定以下の費用にはなりません。
家づくりをしていると、人間心理でどうしても「プラスしたいもの」が次々と出てきます。一定以下にはならない費用に、少しでも当初の予定に加えたプランにしてしまえば、すぐに予算オーバーになるのは明らかなのです。
ということで、それなりに有名なハウスメーカーで家を建てたい場合は、冒頭でお話した「コストカット術」を使っていく必要があります。
【関連記事】新築注文住宅でこだわりの要望はどこまで出せる?間取りや外観の制限は?>>
家の購入|管理人以外の予算オーバー時の意見
ここまで、管理人の実体験に基づいた予算オーバー回避術をお話しましたが、他の家主さんたちは一体どんな技を使っているのでしょう??
- 希望に優先順位を付けて予算と折り合いを付けました。結果200万オーバー。これ以上は譲れない部分でしたので決断しました。
- 坪数減らすために間取りをいったんゼロベースにして考え直しましたが、どこまで予算を下げられるかをある意味楽しみながら夫とともに下げまくっていきました。
- 「その額が払えないわけではない」と、購入に踏み切りました。
うちの場合は教育費のめどがあらかた立っていたので、教育費貯金からも家購入にまわしました。(Benesseお家あれこれ)
やはり、皆やっていることは似通っており、優先順位として最後の方になるものや希望を削ることで、予算オーバー問題を解決しています。
中には、子供の教育のための貯金を切り崩し予算オーバー分に当てるという、なんともたくましい方もいらっしゃいますが、「後悔しない」と思える最低限度以上の希望については予算オーバーしてでもやり通すという点はみな共通であると言えるのです^^
家の購入|予算オーバー時の判断は何を基準にするかで決まる
先程もありましたが、もし予算オーバーでどうしてもいくつかの希望は削らなければならない時のために、最初に「マイホーム」にあたっての優先順位をつけておくのはおすすめです。
たとえば・・
- 1位:子供部屋は絶対つくる
- 2位:3階建てにする
- 3位:キッチンは対面で
・
・
・
- 10位:和室を作りたい
- 11位:屋根裏部屋がほしい
↑などを家族間、夫婦間で書き出しておくことで、迷った際に初心にすぐに立ち戻ることができるのです。
そうすると、「あ、考えてみればなんで屋根裏部屋なんてのにこだわってたんだろう・・、断熱性も減るだけだし結局使わなそうだし要らないな。」と、簡単に削っていくことができます。
要するに、優先順位を書き出しておくことで、自分たちが何を優先的に考えているかの基準が定まるわけです。こうなってくると、大体どんな家にしたいかが決まったようなもの^^あとは優先順位の低い希望から削っていき、予算オーバー分を減らしていく感覚ですね!
まとめ
- 予算オーバーをしたら「何かを変えるか・何かを削る」という選択をする
- ただし、それら以外にも「工期をハウスメーカーの閑散期にズラしてあげることで、値引きを引き出す」という費用削減テクもある
- 予算オーバーが起こる要因の多くは、「有名なハウスメーカーで建てようとしているにも関わらず、最初の予算を低く設定しすぎていること」が挙げらる
- 地元の工務店やローコストハウスメーカーなどでは予算オーバーがほとんど起こらない
- 最初にマイホームで希望する優先順位を書き出してくことで、予算オーバー時にその希望を削りやすくなる
注文住宅を建てた管理人直伝↓↓
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