注文住宅を建てるには、もうすでに土地があるという前提があります。
周りに何もない土地であれば、どんな家を建てても日当たり良好になりますが、管理人宅のように、もうすでに予定地を取り囲むように家が建ち並んでいる場合は日当たりに期待できません。
さらには、今現在は日当たり良好な家を建てることができたとしても、その後、周囲に家が建ってしまえば日当たりは悪くなります・・。
こうしたことから、注文住宅建設の際は「日当たりは最初から期待しない」というマインドは必要です
そして、明るい家にするにはどうすれば良いのか?も考えていくことが必要です。
今回は、管理人が実際に日当たりが悪い中でも、暖かみのある家にすることに成功した(と自負している)工夫をまとめましたので、是非とも参考にしてみてください。
注文住宅の日当たり|管理人が工夫したこと
住宅密集地に家を建てるとなると、ほとんど日当たりには期待できないのではないでしょうか・・。
じゃあどうすれば??
話が急角度になりますが、人間は「火」を見ると落ち着くという性質があることが実験結果からすでに明らかとなっています。
なので、「暖灯」を見ると心が安らいだりするのです。
日が当たらないのであれば、この「暖灯」をうまく取り入れて、心に安らぎを手に入れるしかない!といった流れとなりました。
暖灯色の間接照明ってやつです^^
管理人宅は2階にリビングがあるわけですが、このリビング、周りに3階以上の住宅に囲まれているので日中でもあまり日があたりません。
でも、リビングが一番憩いの場として存在しなくてはならないので、殺風景では誰も寄り付かなくなってしまいます。
そこで、こうした「暖灯」の間接照明を取り入れ、リビングに暖かみを演出させたのです^^
そうして設計したのが・・
↑ブレてしまってますが、これが電気をつけない状態のリビングです。
やっぱりどう見ても、日が入ってきていない土地なのが分かります。
間接照明で工夫したアフターはというと・・
↑電気をつけるとこんな感じです。
電気をつけてない状態と比較すると一目瞭然ですが、電気なしだと明らかに日当たりが悪い殺風景な部屋でしかないですが、暖灯の間接照明の存在によって、ここまで暖かみのあるリビングに変身してくれました^^
注文住宅の日当たり|プラン作成時に日当たりは計算不可能
ハウスメーカー選びの際に、10社ほどにはプランを作成してもらった管理人なので、各ハウスメーカーで色んなプランが出てきました。
実は、最初は「日当たり」をどうにかたくさん取り入れたいという要望を強く推していたので、2階リビングの真上を吹き抜けにするというプランを作ってくれたハウスメーカーさんもいました。(ミサワホームさん)
要するに、2階を吹き抜けにすることで、3階に入る太陽の光を直接2階リビングまで届けるという内容です。
そこで気をつけていただきたいのは、ハウスメーカーが出してくるプランの想定図面。
想定図面はカラフルに作ってあるので、パット見すると「あら、思ったよりも明るい家になりそう!」と思いがちですが、正直なところ、採光などを細部まで構造計算した上で出しているものではありません。
ミサワホームで作ってもらったプランでの想定図面では、吹き抜けから採光が入ってきていました。
ただ、ミサワホームでは、その想定図面を3DにしてVRで確認できるという画期的なサービスがあったので、実際にVRゴーグルを付けて見てみたのです。
すると、たしかに吹き抜けから採光が入ってきているのですが、半径5cmぐらいの細い日の光が直線状に2階リビングの端っこの一角に突き刺しているだけ。
たしかにこれは「日の光」ではありますが、「日当たり」ではありません。
VRを見た瞬間、「あ、これうちで日当たり良好な間取りは無理だ。」と直感しました^^;
このように、想定図面はいわば、「こうなったら良いよね^^」レベルのものでしかありません。
そして、大抵は正午から14時くらいの一番太陽が差し込む時間帯を想定して、カラフルな図面を書いています。
要は、一番日当たりが最高潮な時間を切り取ったものです。
基本的に出されたプランの想定図面には、こうした落とし穴があることに注意していきましょう。
注文住宅の日当たり|失敗して後悔する理由
これまで管理人はマンションでの一人暮らしが長かったので、比較的日当たり良好でポカポカしながら過ごすことが多かったことから、「家を建てる際は必ず日当たり良好な家にする!」と息巻いていました。
ただ、こうした思いは失敗の元となる可能性が高いです。
マンションであれば近隣の戸建てよりも明らかに階数が上の部屋に住むことができます。もうこの時点で、日当たり良好なのは確実で、しかも南向きの物件にしたりすれば、かなり長い時間で日当たり良好になりるわけです。
もし仮に、先程お話した吹き抜けプランを作ってきたのがミサワホームではなく、VRを見れなかったとすると、「日当たり良好」という一点だけに食いついて、吹き抜けの家を建てていたかも知れません・・。
そうなると、現実的にはほとんど日当たり良好ではないことに、住み始めてからしか気づくことができないので、完全に失敗します。
30年、40年と後悔し続ける可能性大です。
日が入ってこない吹き抜けなんて、ただの空間の無駄です^^;
ということで、
- 日当たり良好な間取りはそこまで意識しない
- それよりも、住みやすい生活動線を最優先に考える
↑こうしたことが、失敗して後悔しないための考えです。
あとは、冒頭でお話した通り、日当たりなくても大丈夫なような「工夫」を施していくことが最も重要と言えます。
他にも、「屋上設置」や「水回り」を考えていなかったため、後悔につながったケースは多いです。一度、この辺りも話あっておくことをおすすめします。
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まとめ
- 建築予定地が日当たり良好とは限らないので、日当たりがなくても暖かみのある工夫を施すことが必要
- もし現時点で日当たり良好な建築予定だとしても、その後、周囲に建物が建てば日当たり良好でなくなる可能性がある
- そうしたことを踏まえ、管理人が施した工夫は「暖灯」の「間接照明」を設置すること
- ハウスメーカーが出していくれるプランの想定図面は一番太陽が昇って日の光が入りやすい時間帯を切り取って作っているので、図面での採光はあまり信じてはいけない
- 「日当たり良好」を最優先にすると、リスクしかないので、それよりも「生活動線」などの使い勝手を最優先にプランを作ることをおすすめ
注文住宅を建てた管理人直伝↓↓