新築注文住宅を建てるには総額でいくらぐらいの費用がかかるのか?
ちまたでは、相場や坪単価を載せているサイトを数多く見かけますが、これらはあくまで噂の上での指標にすぎません。
要するにあまり意味がないのです!
それよりも実際に「何に」「いくら」かかっていき、最終的に合算していくらになるのかを見なければ大体のイメージがつきません。ということで、新築注文住宅を考えているあなたが本当に欲しい情報は生の数字!(のはず!)
そうした声に(勝手ながら)応えるべく、新築注文住宅をセキスイハイムで建てた管理人が、実際に何にいくらかかったのかご紹介していきますので、是非とも参考にしてみてください。
目次
新築注文住宅|経験者(管理人)公開!家の価格お見積り
新築注文住宅は「どこに建てるか?」「どんな家にするのか?」で、その値段には大きな差がでてきます。
冒頭でもお話しましたが、世に溢れているハウスメーカーごとの坪単価を見たところで、ほとんど役に立ちません。
新築注文住宅の価格相場をイメージするためには、これからご紹介する、管理人が建てた家の詳細をご覧いただき、「自分だったらこれは要らないな。」などの視点から脳内で金額を削っていったりして頂いたほうが、より鮮明に価格をイメージできると思います^^
まずは管理人が建てた家の「土地」の詳細です。
- 場所・・東京都江東区
- 延床面積・・約30坪
↑この土地に新築注文住宅を建てたわけです。延床面積が約30坪で、3階建てなので、1階あたり約10坪の敷地です。
これは都内の建売住宅とほとんど変わらない広さとなっています。
↑こちらが我が家の新築注文住宅にかかった建物工事費です。
(※一応ハウスメーカーさんに配慮し詳しい内容にモザイクをかけています)
右側に手書きで「+値段」が記載してありますが、これは実際に工事を始めた後に、追加で発生した費用です。
内容はと言うと、土地の「地盤改良」をするにあたり、一部分の地盤がかなり緩かったので追加で長い杭を使うことになったことに起因します。
もうひとつも「地盤改良」をするにあたり、土地を掘った際に、昔埋められていた大量の瓦礫のゴミが出てきたため、そのゴミ撤去費用が発生したものです。
新築注文住宅を建てる際には、実際に工事を始めてから、こうした費用が追加でかかることも!
土地は長年かけて色々な人の手を転がっています。
場合によっては、こうした予期せず事象が発生することも考慮し、資金計画を立てると良いでしょう!
正直この追加工事費については、ハウスメーカー側には何の責務もなく、こちら側の土地の問題です・・。
話は戻って、「本体価格」だけで2800万円という数字を叩き出しています。
そして次に多いのが「屋外付帯工事」。
これは、給水排水や電気ガスといったインフラと整えるための工事です。
さらには外構工事も意外と費用がかかっています。
玄関のステップや家の周りをコンクリートで敷き詰めたりと、そうした費用のことです。
新築注文住宅|費用相場(本体価格)
新築注文住宅の費用負担の鍵となるのは「本体価格」だということがお分かり頂けたと思います。
ちなみに、他の有名ハウスメーカーさんで見積もりした際には、
- 2400万円~3000万円
という本体価格でした。
一条工務店は「木造」なので2400万円ほど。セキスイハイムと同じように「鉄骨造」のダイワハウスは2800万円ほど。
へーバルハウスだけ規格外の3000万円台を叩き出しておりました。
ただし注意が必要なのは、これはくまで「延べ33坪」の管理人宅の土地で見積もってもらった金額なので、22坪であれば1/2の値段になるかというとそうではありません。
仮に22坪になったとしたら、1坪あたりの単価が上がるのです。
これが「坪単価」の意味不明なシステムとなります。
新築注文住宅|費用相場(付帯工事)
管理人宅の「付帯工事費」は約300万円。
基本的に付帯工事費はハウスメーカーによってやることが変わるわけではないので、おおむねどのハウスメーカーの相場感もこんな感じです。
新築注文住宅|費用相場(諸費用)
実は新築注文住宅が高くなる理由は本体価格の大きさもありますが、「チリも積もれば山となる」理論も大きいです。
管理人の場合は「諸経費」が約100万円かかりました。
見やすくと整理すると・・
- 建物表示・保存費用
- 登記手数料
- 融資手数料
- 融資保証料
- 抵当権設定費用
- 火災保険(10年)と地震保険(5年)
- つなぎ融資手数料
↑このあたりが新築注文住宅を立てる際にはマストになってくる諸費用です。
管理人が諸費用で一番「イラッ」としたのが、住宅ローンの融資にかかる手数料!
そもそも銀行はこれから管理人が支払う金利で儲けることができるのに、ローンを組むに際する「手数料」を70万円近く取るわけです😂
上念司氏がよく「銀行はもはや質屋」といっているのがよくわかります。。
そして、登記系に関しては素人が会社もある中でやっていくのは、あまりにも面倒であり生産性が低すぎるのでお金を出してやってもらった方が絶対に良いです。
新築注文住宅|頭金と予算の決め方・資金計画の立て方
新築注文住宅を建てる際には、まずは予算を決めることとなります。
ただし注意が必要なのは、決して予算通りにいくことはなく、当初決めた予算よりも資金計画は膨れ上がっていく点です。
先程お話した「本体価格」からも察する通り、新築注文住宅を建てるとなると総額3000万円以上は必要になります。
※アイダ設計などローコストメーカーであれば新築注文住宅でも2000万円代で建てることが可能です、が安かろう悪かろうであることは体感済みです^^;
で、頭金さえ用意してしまえば、あとはローンでなんとかなります。管理人が支払った頭金は「400万円」。
↑「手付金」というのが頭金です。
総額が4200万円だったので、総額の約1割を頭金で支払うこととなります。
新築注文住宅|ガクンとコスト削減して安く建てるには
ここまでご紹介している費用を足しても、総額の4200万円にはなりません。
そうです。他にも費用がかかっているのです。
それがこちら・・
↑「オプション工事費」です。
「太陽光」「蓄電池」「空調系」「照明代」「カーテン代」「設置小物類代」など。
これらを合計すると約600万円。
エアコンやカーテンなどは、ハウスメーカーに頼まずに自分で業者に発注してお願いすることもできますが、そんなに値段は変わりません。であれば、無駄な労力を省くためにもハウスメーカーについでにお願いするほうが無難です。(※カーテンなども)
そしてここで本題ですが、コスト削減で新築注文住宅を安く建てるには、オプション工事をなるべく減らしていくことです。
正直、「太陽光」や「蓄電池」などは付けても付けなくても「家」に支障は全く出ません。
じゃあなんで付けたんだよ!?というツッコミがありそうですが、首都直下型地震が起きた時に少しでも家で過ごしたいというビビリ精神からです。汗
もはやただの価値観ですね^^;
新築注文住宅|値引き交渉
新築注文住宅の費用の話で外せないのは「値引き交渉」。
噂レベルでしかないですが、概ね有名ハウスメーカーの値引きは本体価格の5%~10%と言われています。
10%の値引きを引っ張り出せたら、かなり良い交渉をしたことになるわけです。
とはいえ、管理人宅は最終的に本体価格に対して14%値引きをしてもらっています。そもそもの価格をふっかけられていたら別ですが、他ハウスメーカーとの相見積でも相違はなかったので、営業マンが頑張って値引いてくれたものと思われます^^;
ということで、この値引きをしてもらえたことにつながったであろうと思われるポイントをまとめておきますと、
- ①こちらも誠実な対応を心がける
- ②このハウスメーカーで建てたい!という気持ちを全面に出す
- ③どんな方法であれば値が引けるか相談するスタイルで望む
↑この当たりですかね。正直どんな理由で値引きをしてくれたのかは営業マン本人しか知り得ないので真相は闇の中です。
①②に関しては、人間同士なので当然のことであり、やはり自分の務めている会社をよく思ってくれるというのは嬉しいものだと思います。
管理人は会社で中途採用の面接官をしたりもしていますが、求職者の方が自分の会社をかなり調べてきてくれていて、それでいて入社したいという気持ちが強い人には好印象を抱くものです。
人は良い行いや言動を受けると、同じように良い行いや言動で返したくなるという性質があります!
という中で、一番大きかったと思うのは③です。
よく相見積を片手に値引き交渉をする人を見かけますが、管理人はそうした手法が得意ではなかったのもあり、正直に「値引きをするために何か方法はないか?」という相談を直接、営業マンにしていきました。
そうした話し合いをする中で、「閑散期に施工する」という条件であれば値引き可能という回答をもらったのです。
どこのハウスメーカーさんも一年中受注を受け続けて忙しいってことは考えにくいです!
であれば受注のない閑散期に受注を受けたいものであります。
したがって、そうした閑散期に工期をずらすことを条件に、値引きが可能となるケースは多いです!
新築注文住宅|建てる前に押さえるべきポイント
管理人は2019年2月にハウスメーカーとの契約をしたので、10%への消費税増税とは無関係の支払いでした。
今後ももしまた増税することになった時、ハウスメーカーによっては「増税前に買ったほうがお得ですぜ旦那!」という決り文句を言ってきます。(※ちなみにセキスイハイムはなかったです。)
でも消費税など、目先の「損」だけにフォーカスして家を建てるタイミングを選択するのは危険です。
というのもたった数十万円しか変わりません。急かされて人生におけるたったの数十万円の差で、後々何十年も後悔することになったらシャレにならないわけです。
ということで、管理人が経験上感じた押さえるべきポイントとしては・・
- どんなに営業マンが急かしてきても焦らない
- 未来の「損金」をベースに話してくる営業マンとは関わらない
- 目先の数十万円よりも「向こう30年」を見据えて考える
こうした考えを念頭にしっかり入れておくことで、後悔するような契約を避けることが出来ます。
まとめ
- 管理人宅は都内3階建て延べ33坪で総額4200万円
- ハウスメーカー数社の「本体価格」相場は2400万円~3000万円
- ハウスメーカー数社の「付帯工事費」相場は約300万円
- ハウスメーカー数社の「諸費用」相場は約100万円
- 頭金(手付金)は総額の約1割
- 新築注文住宅で大きくコスト削減を目指すなら「オプション工事」を減らしていくことが一番早い
- ハウスメーカー数社の「値引き相場」は本体価格の5%~10%
- 新築注文住宅を建てる前のポイントは「焦らない」「30年後を見据える」
ですが、こうしたリアルな金額を指標にして、ご自身のケースに置き換えてイメージをしていくことで、より良い新築注文住宅の成功に近づいていきます!
実際にハウスメーカーと契約してからの「流れ」も一緒に把握しておくと、より現実的に想像しやすいです。以下の記事でまとめていますので是非とも参考にしてみてください↓↓
注文住宅を建てた管理人直伝↓↓
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