新築で注文住宅を建てるとなると、お金は当然、時間もかなり吹っ飛びます。
とはいえ、かけたお金や時間に対し、余りある人生の豊かさを享受できるのは確実です。
ここではセキスイハイムで新築注文住宅を建てた管理人の経験から、家を建ててから引き渡しまでの流れ、さらには新築注文住宅を建てる際の外せない注意点までを簡単にまとめましたので、是非とも参考にしてみてください^^
目次
新築注文住宅|契約までの流れ(管理人の場合)
新築注文住宅を建て、引き渡しを完了するまでの大まかな流れですが、文章にして書き込むと返ってわかりにくいと思うので、以下リストでまとめました。
(※ちなみに管理人の実体験した流れをそのまま書いています。)
12月5日~1月10日(約1ヶ月間ちょっと)
- ①管理人と嫁で「新築注文住宅」を建てるにあたり、その家で「欲しいもの」「したいこと」をお互いにリストアップ
- ②同時に一括資料請求できるサイトより、知ってるハウスメーカーの資料を片っ端から無料請求
- ③資料請求したハウスメーカーの営業マンから、文字通り「営業」の電話をもらう
- ④営業電話をもらったハウスメーカーの展示場に行き、片っ端から話をきく。)この時、嫁と管理人の「実現したい要望」が可能か確認
- ⑤後日、それぞれのハウスメーカーから、嫁と管理人の「実現したい要望」を元に作成したプラン(間取りとか)と概算見積もりをもらう
- ⑥それぞれのハウスメーカーに、「やっぱりこうしたい!」「これはこうできないか?」など追加の要望を突きつけ、再度プランと見積もりをもらう
1月11日~1月30日(約3週間)
- ①営業マンの対応や人柄、レスポンスの早さなどからハウスメーカーを3つに絞る
- ②一条工務店や三井ホームの宿泊体験に行き、実際に家を建てて住んだ時の感覚を味わう
- ③ハウスメーカーを2つに絞る
- ④2つのハウスメーカーで見積もりを競わせ、その時の対応やレスポンスの早さ、そして誠実さまで心の奥で競わせる
- ⑤ハウスメーカーの確定。契約。(契約書類がたくさんある・・。提出書類は住民票、戸籍謄本、源泉徴収票など。)
↑これが管理人が体感した新築注文住宅を建てるにあたり、ハウスメーカーを決めるまでの、おおまかな流れです。
管理人は「効率が悪いのが嫌い」なので、とりあえず展示場に行って色々回って考えるという選択肢を取りませんでした。
理由はいくつかありますが、まずはやはり効率が悪いこと。
行った時に手が空いてる営業マンがいない場合もあるので、そうなると無駄に待たされる時間があり、もったいないです!
であれば、ハウスメーカー側からアプローチをさせて、「じゃあ話だけでも聞きにいきますわ!」とした方が、全面的にこちらの土俵に立てると思いました。(そうしないとどうしても向こうの土俵で闘うことになりそうですから。汗)
こうした謎の心理戦(勝手な思い込み含む)が功を奏し、すべてのハウスメーカーに対しこちら主導で話が進んでいきました。
ちなみに「注文住宅」と「建売住宅」では契約からの流れが全く違います。時間をかけずに、出来てる家をそのまま買いたいという場合は「建売住宅」一択です。
【関連記事】新築の建売住宅と注文住宅の違いは?押さえておきたい最低限の定義と良悪>>
新築注文住宅|契約から完成までの流れ(管理人の場合)
これは本当に心の底から言えることなのですが、ハウスメーカーと契約してからが、まさに本当に本当の始まりなのです・・。
2月1日~4月10日(約1ヶ月ちょっと)
- ①契約までの間に間取りなどの要望はかなり盛り込んでもらったプランなわけですが、ここからさらに自分たち要望に沿ってプランを修正していく
- ②話し合う中で、管理人夫婦の要望は研ぎ澄まされていき、さらなるプラン変更を数回お願いし、併せて変更後の見積もりも出してもらう。
- ※この時にダメな営業マンを選んでいると修正版が全然あがってこなかったりするので、営業マン選びは本当に大切)
- ※ちなみに契約後にプランを変更しないということはほとんどないので、ほぼ100%契約前の見積もりと金額は変わる
- ③プランでは間取りはもちろん、エアコンの配管用の穴を部屋のどこにつけるか、トイレはどんな種類にするか、キッチン周りはどこのメーカーの何をつけるか等、決めることはてんこ盛り
- ④間取りとインフラ設備系が確定したところで、今度は「インテリア」について数回にわたり打ち合わせ
- ※「壁紙」「カーテン」「フローリング」「ドア」「ドアノブ」「電飾」「コンセントの位置」「コンセントの数」「カギの種類」等など
- ⑤内装が確定したら、最後は「外構」についての打ち合わせ。これは2回程度
- ※「ポスト」「表札」「玄関外のデザイン」「植栽」「コンクリートの色」など
こ、これでようやく一通りの打ち合わせが完了です。
そしていよいよ工事に入っていきます。
4月11日~6月30日(約3週間)
- ①工事が始まりますが、いきなり家は建ちません。まずは土地の整地です。そして地盤改良工事をしてから、基礎工事と続いていきます
- ②そして実際に家を建てていきます(管理人宅はセキスイハイムだったので1日で家の外観自体は完成しました)
【関連動画】セキスイハイムの特徴は?1日で家が建つ棟上げの様子を動画公開>>
- ③家自体の箱が完成したら、今度は中の工事が始まります。壁紙を貼ったりフローリングを敷いたり、配線工事をしたりと色々・・
- ④最後に家の周りの外構工事をし完成
正直、管理人のようなめんどくさがり人間にとっては、とても大変に感じます。
よく「家建てるなんて楽しそうでいいじゃん~」なんて言う人もおられますが、こうした物事をひとつひとつ決めていく作業は、ほぼ「仕事」です。
ただし、完成して実際に住んでみて思うことは、あの時ひとつひとつ決めることができて本当に良かった。こんなに満足いくのは重ねに重ねた打ち合わせがあったからだと!
本当にしみじみ思います。
逆に言えば、それほど家主の願望を実現してくれることが出来るのが新築注文住宅なのです。
新築注文住宅|期間(管理人の場合)
「新築注文住宅を建てよう!」と走り出してから、実際に完成し引き渡しを受け住み始めるまでの期間は以下の通りです。
- 約2ヶ月:ハウスメーカー探し
- 約1ヶ月ちょっと:契約から家の隅々までのプラン確定まで
- 約3ヶ月:土地の整地から完成した家の引き渡しまで
トータルで約6ヶ月ほどですね。
ただし、これはセキスイハイムの建築工事が平均3ヶ月で完了するというものだったからです。
通常、他のハウスメーカーさんだと工法が異なるので、さらにプラス3ヶ月はかかると見ておいたほうが良いでしょう。
ちなみに一条工務店は契約から完成までほぼ1年かかると、当時の営業マンに言われました。勢いのある一条工務店なので、工事スケジュールがパンパンだったらしいです。(今は分かりませんが。)
新築注文住宅|引き渡し(管理人の場合)
引き渡しは1日で終わります。
ただカギを渡されてすぐ終わるんだろうなと思っていたんですが、実際はトータルで3時間程かかりました。
営業マンと工事責任者が「家の使い方」「各窓の仕組み」「電気系統の使い方」「お手入れの仕方」などを丁寧に教えてくれたので、気づいたら3時間経過していたという感じです。
これから何十年も付き合っていく注文住宅の生活がはじまります!
新築注文住宅の注意点
ここで「新築注文住宅」を建てるにあたり、意識しておきべき注意点をご紹介していきます。
もうすでに「いやそんなの当たり前でしょ!」と思われるかもしれませんが、今一度念頭に入れておくことは、管理人の経験上ほんとうにおすすめです。
新築注文住宅|間取りの確定には時間がかかる
間取り確定、いわゆるプラン確定には本当に時間がかかります。
先程もお話した通り、契約後これだけで1ヶ月ちょっとはかかるのです。注意が必要なのは、契約までの期間ですでに何度もやり取りをして、ある程度のプランが決まっているにも関わらず、さらにこれだけの時間がかかるという点です。
新築注文住宅を建てるにあたり、一番時間がかかるのは、このプラン決めといってほぼ間違いないです!
だからこそ、最後まで妥協をせずに突き進みましょう!
新築注文住宅|収納スペースは多めに
管理人は基本無駄なものは持たない正確なので、ほとんど荷物がありません。
管理人の嫁も、整理整頓がとてもうまいので、わけのわからない荷物はほとんどない人間です。
ということで、「収納なんて最低限あれば十分でしょ。」と思っていたのですが、営業マンが色んなデッドスペースに収納を作ることをすすめてくれました。
完成し住んでみて感じたのは、「収納って大事。」というもの。
あんなにものが少ない管理人夫婦でも、新築となると最低限色々なものを取り揃えたりしていたら、いい感じに収納がうまっていきました。今後家族が増えることを考慮すると、「営業マンが言ってた通り収納がたくさんあってよかったなぁ。」と今になって感じています。
何十年も住むお家!
先のことまで考えて、お客様にアイディアを提案するのも良い営業マンの当然のお仕事です!
新築注文住宅|吹き抜けの必要性
管理人の土地は四方に3階建ての戸建てに囲まれており、最初から日当たりは望めませんでした。特に2階のリビングには陽の光は無理かなぁと考えていてた時に、ミサワホームが出してきたプランで「リビングが吹き抜け」というものがありました。
でもこれ、やらなくて正解でした。
プラン上でのイラストでは明るく描かれていて、一瞬目を惹かれるものはあったんですが、実際に家を建ててみて、どう考えてもあのプランでは、というかこの土地では2階に陽の光をたくさん入れることは不可能だったのです。
それに吹き抜けを作ると、その分、部屋も作れなくなってしまいます。
土地が広く隣接する家がなかったりすれば話は別ですが、プランやイメージ図で誤解をしないよう心がけることは大切です。
新築注文住宅|コンセントの配置と設置数
建売住宅と注文住宅には色々違いがありますが、管理人的には「コンセント」についてが地味に一番違うんじゃないかとも思ったりしています。
建売住宅の場合は、すでにコンセントの数や位置は確定していますが、新築注文住宅であれば、「どの部屋のどこにいくつコンセントの差込口を作るか決められる」のです。
社会人になってからずっとマンションで1人暮らしだった管理人は、いくつかのマンションに住む中で「コンセントの差込口」の位置によって、部屋のインテリアや使い方を制限されていました。
ですが、注文住宅であれば最初から色んな将来の想定をしながら「コンセントの差込口」を用意出来るので未来が明るいです。
極端な話、すべての部屋の四つ角に設置することも出来るのです!
新築注文住宅|おしゃれ最優先は危険
これは管理人が興味がないだけだからかもしれませんが、「おしゃれ」にこだわった家づくりはあまりおすすめできません。
世の中の価値観は定期的に変わっていきます。そんな中で今の流行りや奇抜なアイディアを取り入れても、10年後20年後にダサいと思われる可能性は高いです。
それに何より、おしゃれを最優先に掲げた家づくりをすると、「耐震性」だったり「気密性」だったりの品質を下げてバランスをとる必要もでてきます。こうなってしまっては本末転倒です。
↑こちらは、おしゃれにこだわった設計士に頼んで作った注文住宅の末路です。
要するに、おしゃれにこだわる余り性能の部分が欠落した建築物を作ってしまったというわけです。
新築注文住宅|ホームインスペクションという選択肢
「ホームインスペクション」という言葉はハウスメーカー探しをしている時に、始めて知った言葉なのですが、今では結構有名みたいです。
ホームインスペクターと言われる家のプロが、シロウトである施主の代わりに、建築現場へ定期的に訪問し、基礎つくりから、建物内の断熱材など性能に至るまでをくまなくチェックし、もし施工不良が見つかればその場で現場監督に是正処置を促してくれるという、建てる側にとってはスーパーマンのような人です。
ちなみに管理人は、ホームインスペクション業者の説明を受けにいったことがありますが、お願いするのに30万円前後かかるのが一般的です。
そして、その業者のホームインスペクターさんが言っていたのは、「むしろハウスメーカーとの契約前にお願いするならしてほしいです。そうすれば契約時に立ち会うことができるので、ふっかけてきてある金額であれば、その場で私が是正をうながせるので。」と。
すごい時代になったもんです。
でもたしかに、昔ながらの職人さんが建ててくれるのならまだしも、人手不足から、その辺の腕もマインドもいまいちな人材に家づくりを一任するのには怖さが伴います・・^^;
まとめ
- ハウスメーカー探しは約2ヶ月くらい
- 契約から家の隅々までのプラン確定までは約1ヶ月ちょっと
- 土地の整地から完成した家の引き渡しまでは約3ヶ月くらい
- 新築注文住宅の場合、プラン確定までが一番時間がかかる
- 新築注文住宅の場合、コンセント差込口の数や場所を自由に決められる
- 新築注文住宅の場合、おしゃれ最優先は欠陥住宅になる可能性がある
- 契約したハウスメーカーがどうしても信用でできない場合は、ホームインスペクションという、自分の代わりに家づくりを監視してくれる業者にお願いするのもひとつの選択肢
最後にご紹介したホームインスペクションを使うのもありですが、それ以前に、しっかりとご自身が信用でき信頼のおけるハウスメーカーの営業マンを探し出すことが何よりも大切です!
新築注文住宅を契約するまでの流れがわかったら、あとは自分にピッタリなハウスメーカーを選ぶのみです。
以下の記事でまとめていますので、それぞれまとめていますので、是非とも参考にしてみてください↓↓
注文住宅を建てた管理人直伝↓↓