「太陽光&蓄電池」を設置した管理人ですが、やはり設置までに「これらは本当に必要なのかどうか・・」と、かなり迷いに迷いました。
管理人の場合は家を建てるタイミングで同時に「太陽光&蓄電池」をつけるかどうかを考えていたのですが、その間に嫁の家族と食事をした時、向こうのお義父さんに「あんなの付けてどうすんだ!?今もう全然儲らないんだろ?俺だったら付けないけどよ。」なんて言葉もかけられていました^^;
「おれだったら付けない。」
これはもはや「付けるな!」というお言葉に等しい部類です。
それでも結局「太陽光&蓄電池」を設置したのは、管理人とお義父さんでは「視点」が違ったからに過ぎません。たしかにメリット・デメリットを見ていくとどちらの主張が正義という答えは出ないのです。
その辺りの「視点」については以下の記事でご紹介しています。
【関連記事】太陽光 蓄電池はいらない?必要かという問題に対し設置者の管理人が語る!>>
一般的にどのサイトでも「太陽光&蓄電池」のメリット・デメリットについては同じようなことが書かれています。
管理人がザッと見ていったところ、業者の方が書いているサイトが多いですが、そういう場合おしなべて、そこで働いている方もしくは外注のライターさんが書いているので経験談ではないのです。
一般の方が書いているサイトもありますが、どちらも実際の経験談は含まれていません。
この記事では、「太陽光&蓄電池」を、実際に設置した管理人の視点を混じえてご紹介していきますので、是非とも参考にしてみてください。
目次
太陽光 蓄電池|メリット・デメリットについて
ものごとには必ず良い面と悪い面、すなわち「メリット・デメリット」があります。
「太陽光&蓄電池」に関しても当然に存在し、「ん~少し気になるけど、つけるべきかどうでしょう・・」と、ちょっと前の管理人のような人間を悩ませてくるわけです。
ここからは他のサイトで書かれている「メリット・デメリット」をすべて網羅し、それについて実際の設置者である管理人の超個人的意見を書いておりますので、「いや、そういう余計な私情とかいらないから。」という場合でも、こちらを見れば網羅されているので、最後までお付き合い頂ければ幸いです^^
太陽光 蓄電池|デメリット
まずは「太陽光&蓄電池」についてのデメリットからご紹介しお話していきます。この辺りは管理人も設置前にたくさん考えました・・。
ちょっと迷っている・・。というあなたも必ずや引っかかるポイントではないでしょうか^^;
太陽光も蓄電池も初期費用が高い
これがもはやNo1のデメリットだと思いますが、「太陽光&蓄電池」の設置には、それぞれ100万円前後かかります。
一番安いのでも90万円ずつくらいはするので、セットで設置すると合計で180万円はかかるという試算です。
新築住宅を建てるだとか、これからリフォームするだとか、何かしらのタイミングがないと中々動き出しにくいタイミングではあります。
↑ちなみにこちらが管理人が設置した「太陽光&蓄電池」のお値段です。
太陽光パネルは設置する枚数によって、蓄電池は蓄電できる容量によって、その値段が変わってきいきます。
蓄電池の使える量には限界がある
蓄電池は容量によって価格が結構変わります。
イメージでいくと、冷蔵庫とおんなじ感じです。入れられる容量が大きければ大きいほど本体価格も上がっていくイメージ。
とはいえ、昔に比べて平均価格はかなり下がってきています。
家庭用蓄電池をひとつ買っただけで新車が買えた時代から、今や「太陽光&蓄電池」を一緒に買っても新車購入よりも手頃になっているのです。
一般家庭では、およそ5kwの蓄電容量を買う人が多いといわてています!
管理人が子供の頃は「電気は溜めておけない」と習ったんですが、今や電気は溜めておく時代になっていました。昔の常識が今の非常識になっている時代に生きていることにありがたみを感じます^^
家庭用蓄電池
一般的に、2kw~12kwの蓄電池が販売されています。
蓄電池の経年劣化
一般的な蓄電池には「リチウム電池が使われており、充放電の回数には寿命があります。
とはいえ、数年で寿命がくるものではなく10年以上は確実に使えます。
どういったところで蓄電池の寿命の長さを確認できるかと言うと、メーカーごとに「回転数」という指標を表示しているので、そこで大体の耐用年数である寿命が分かります。
↑こちらは管理人が設置している蓄電池の保証書ですが、蓄電池の保証期間が15年となっています。
大体の電化製品には保証期間が存在していますが、こうした「期間」設定は、そのメーカーの自信の裏返しです。
というのも、10年保証であれば「10年は確実に壊れない自信がある!」、15年保証であれば「15年は確実に壊れない保証がある!」、そうした品質をベースにして保証期間は設定されています。
一般的に10年は余裕で壊れないエアコンの保証期間が1年だったりします。
蓄電池メーカーはどこも10年以上の保証期間を設けているので、経年劣化にはかなりの自信があると言えるのです。
蓄電池を置く場所が必要
蓄電池の設置場所は家の外のスペースに置くのが一般的です。
したがって、お隣さんとの敷地のスペースや玄関周りに空いているスペースがないと設置できません。
基本的に蓄電池の容量が大きくなればなるほど、蓄電池自体の大きさも大きくなるため、場合によっては設置したくても出来ない可能性があります。
ちなみに管理人宅の蓄電池は12kwなので家庭用としてはかなり大きめです。
↑こちらがその蓄電池です。
↑手前に置いてあるのがエアコンの室外機ですが、蓄電池は下にコンクリートの台を置き、そのコンクリートから外れないようにガチガチに打ち付けます。そのためタテにも幅をとります。
空気清浄機のような大きさで置くことが出来るので、もし屋外に設置場所がなくても諦める必要はないのです!
さらには蓄電池専用の分電盤を屋内に置く必要がありますが、これは一般的なブレーカーの周辺に設置することになるので、邪魔だと感じることはないでしょう。
太陽光 蓄電池から出る電磁波が怖い?
「太陽光&蓄電池」を設置すると、もれなくパワーコンディショナーという機器も設置することになります。
これは直流電流を交流電流に変電するもので、太陽光を家庭内で使う時には必ず必要になるものです。
人によっては「ここから出る電磁波が身体に悪影響を及ぼすのでは!?」と不安に思う場合もあるでしょうが、未だにそうした事例は報告されていません。
というよりも、むしろ現代社会は、「電子レンジ」「Wi-Fi」「スマホの電波」などが街中に飛び交っています。こうした状況下で自宅のパワーコンディショナーの電磁波を気にするのはナンセンスではあります。
あまり日常で何回もいくことがない脱衣所などの場所に置くのもありですね!
太陽光 蓄電池|メリット
ここまで「太陽光&蓄電池」のデメリットをご紹介してきてなんですが、管理人的には価格以外にはデメリットらしいデメリットには感じていません。
というのも、価格以外は他の家電製品と同じことが言えるからです^^;
続いては、「太陽光&蓄電池」のメリットをご紹介していきます。
停電時や災害時の対策としては必需品
巨大地震が日本列島いつどこで起こるかわからない状況が続いており、政府は30年以内に起こる巨大地震の確率を今までの70%から80%に引き上げました。
こうした中、確実に予想されるのは停電です。
停電になると冷蔵庫さえ使えません。
管理人は、この、来たるべき大災害が及ぼす停電に立ち向かうべく、防災として「太陽光&蓄電池」を取り付けたといっても過言では有りません。
2016年に起きた熊本の大震災。
会社の同僚の地元が熊本ということで、彼は震災後、数日間熊本に行っていたのですが、橋が封鎖されていて物品を輸送するトラックでさえ通れない状況だったとのこと。
そして何と言っても避難所周辺が糞尿の臭いが充満して精神的にもかなり厳しかったと言ってました。おそらく簡易トイレが設置されているので、そこから臭いが漏れ続けていいたのでしょう・・。
大災害後、おそらく生活用水は最初に確保できます。よくポリタンクに水を入れている映像が流れますが、あれは生活用水です。
となると、その生活用水を自宅に持ち帰ればトイレや簡単な水浴びは可能なので、あとは最低限の電気さえ自宅で発電できれば、避難所生活をしなくて済みます。
大災害に遭い、「こうしたところで避難生活を送るのは出来るだけ避けたい」と思っている管理人にとって「太陽光&蓄電池」は必需品なのです^^
太陽光で電気代が削減できる
日中は太陽光の光で自家発電するので、当然ながらその分の電気代は削減できます。
実際に管理人宅の電気代がどうなってかは以下の記事でご紹介しているので、是非とも参考にしてみてください。
【関連記事】管理人の1年前と1年後の電気代についてはコチラ>>
結論からいくと、電気代は安くなります^^
深夜電力を蓄電池にためることで電気代を大幅削減
↑こちらは管理人宅の電気料金明細ですが、赤く囲った項目をご覧頂くと「夜間時間」と書いてあり、この時間に電力会社から買った電力が他のどの項目の電力よりも大きいです。
要するに、これが「安い時間帯の深夜電力を買う」という行為です。
この時間に電力を買うと単価がガクッと割安になっているのもお気づきになると思います。
こうして深夜の安い時間帯の電力を買って、蓄電池に溜めておくこと、そして太陽光での自家発電も加えると、日中の高い電力を買わずに済みむのです。
押し上げ効果は気にする必要なし
「太陽光&蓄電池」を調べていくと、「押し上げ効果」「ダブル発電」なる言葉を目にしたかもしれません。
これは簡単にご説明しますと・・
一般家庭「太陽光と蓄電池取り付けたんで深夜の安い電力ください。」
電力会社「はいよ!電力一丁!」
↓次の日の日中↓
一般家庭「昨日の深夜に安く買った電力を売らせてください。」
電力会社「えぇ!?なんたる商売人!ひどい!!」
↑こんな感じです^^;
要するに安く売ってくれた電力会社に、今度はこっちが買ったときより高い値段で売りつけるというカラクリです。
こうしたやり方は「押上効果によるダブル発電」と認定され、電力会社に安く買われます。当然ですが・・。
で、よくこの辺りを気にしましょう!という声を聞きますが、現在販売されている蓄電池はそうしたことで損をしないようなシステムで作られているので、もはや今の時代に気にすることはないのです。
FIT法がもし終わっても自家発電向上には変わりない
FIT法とは「電力会社が自家発電した電気を買い取ってくれる制度」のことですが、年々その買取額は減少しています。
ともすると、いつかはこの買い取り制度はなくなってしまうんじゃないか?と思うのも当然です。
管理人的には、「売電で儲ける」ためではなく、災害時や電気代削減のために「太陽光&蓄電池」を設置したので、買い取り制度がもし終わっても、自給自足ができる家であれば満足という本音があります。
ですが、すでにセキスイハイムが発表している通り、既存の電力会社以外の大手企業が一般家庭からの電力買取に乗り出し始めているのです。
もしFIT法が終わったら、電力会社ではなくこうした制度を始めた企業に買い取ってもらうのが主流となる可能性が高いといえます。
補助金が出るためお得に設置が可能
売電の話ばかりがフォーカスされてしまってるのが現状ですが、「補助金」についても知っておく必要があります。
この補助金とは「太陽光&蓄電池」を設置することで、「お!エコな家にしましたね(ニッコリ」と、行政が認めてくれ、そのご褒美として「補助金」をくれるという制度です。
先程お話した通り、管理人は家庭用でも最大級の容量の蓄電池を設置したので、「太陽光&蓄電池」の合計価格は約300万円でした。
でも、補助金が「国」と「自治体」の双方から頂け、その額60万円ほど。
ということで、大容量の蓄電池を設置したにも関わらず、約240万円しか実際にはかからなかったというわけです^^
「太陽光と蓄電池」の費用対効果については、以下の記事でまとめていますので、是非ともみてみてください。
【関連記事】太陽光 蓄電池の費用対効果は絶望的?タイミング次第で元が取れるワケは?>>
屋根の断熱性が上がる
こちらは特段お伝えする必要もないですが、「家」には「壁」「床」「屋根」に断熱材が敷き詰められています。
家を断熱材で密閉することで、外部からの熱を遮断し気候変動にあまり左右されない家にできるわけです。
太陽光パネルは屋根に付けるものなので、必然的に屋根から家に入ってくる熱を遮断します。分厚いパネルでの遮断なのでかなりの断熱性能が期待できるわけです。
パワコン一体型で効果がアップ
正直、「太陽光&蓄電池」を設置するには業者に色んなメーカーの資料を請求しつつ相見積もりをとっていくのが一番効率が良いです。
あとは「太陽光」と「蓄電池」それぞれを同じメーカーにすると効率がアップするので良しとされていますが、ここもプロに聞いたほうが無難と言えます。もしかしたら「このメーカーとこのメーカーのが相乗効果が高い」というパターンもありえますからね^^;
とはいえ、一緒のメーカーにすれば「パワーコンディショナー」がひとつで済む場合があるので、そうした場合はその方が断然効率は上がります。
なんせ2台分の必要な電力が1台でOKになりますので。
太陽光 蓄電池|車への充電も可能
管理人は型落ちの中古プリウスに乗っているので、いまは関係ないんですが、太陽光で自家発電した電力をEV(電気自動車)に充電することが可能です。
日産の「リーフ」などが電気自動車では有名ですが、こうすることでガソリン代を払わなくて済むのはもちろんのこと、太陽光を使うので電気代も無料で車を走らすことができます。
なんかもう時代はこんなところまで来ているのですね・・。
ガソリン代は地政学リスクによっても価格の乱高下が激しいです。
そうしてことを気にせずに、車に乗り放題と思うと自給自足最強といえます。
太陽光 蓄電池|発電機があればいいのでは・・
管理人は、災害時での自宅生活をしたいのであれば「家庭用の発電機を買えばいいんじゃ・・」とも考えた時期がありました。
しかしながら、家庭用発電機の使える電力はごくわずかであり、とても1日生活ができるというシロモノではありません。
しかも、発電機ってめちゃくちゃ音がうるさいんです・・。
以前勤めていた会社で業務用発電機をみたことがあるんですが、近くで話ができないレベルにの騒音で、しかも燃料電池なのでガス燃料がないと動きません。
災害時に、ガスも必要で周囲にも騒音で迷惑・・
こうしたことを考えた時に「発電機」という構想はなくなりました。
太陽光 蓄電池|今後10年後の将来
「太陽光&蓄電池」の今後10年後は一体どうなっているのか?
将来のことも気になります。
もしこれが衰退していくのであれば、流れに逆行してまで設置する必要はありません。
預言者じゃないので「コレだ!」とひとつの回答を出せませんが、書籍も含めて色々な面から見てきた管理人が想定する未来は以下の通りです。
↑まずはこれは管理人の予測ではなく、現状の事実です。
省エネ住宅とは「断熱性が高く」「出来る限り電力を自給自足できる家」のことを指します。
この事実を元に考えると、確実に「太陽光&蓄電池」は外せないのです。
となると、「太陽光&蓄電池」は一般化することが予測できるわけですが、その価格はどうなっていくのかちうと・・
- パターン①:需要の大きさと共に価格が減少していく
- パターン②:蓄電池に主に使われている「リチウム電池」の資源には限りがあるため、需要が増せば増すほど希少価値の高いリチウム電池の値段が高騰し、むしろ価格が高くなる
↑まさかの全く違うパターンですが、普通であれば①のパターンが予測されますが、こと蓄電池になると②のパターンも普通に考えられるのです。
もし②のパターンになっていくとしたら、ある一定の需要を超えると、むしろ今後は価格が上がる可能性があるため今買わないと損してしまうこととなります。
将来性や日本の災害の多さを考えると、早め早めに設置しておくことが望ましいわけです。
【関連記事】太陽光の余剰買取には蓄電池が必須!でも買取価格は抑制ぎみ?噂の真相は?>>
まとめ
- 「太陽光&蓄電池」の一番のデメリットは他の家電に比べて価格が高いこと
- 他にも経年劣化や設置スペースの問題があるが、「経年劣化については家電なので当然」であり、「設置スペース」については現状屋内置型のものもあるため、そこまでのデメリットになるかは疑問
- 「太陽光&蓄電池」の一番のメリットは災害時の停電でも自宅で生活できること
- 電気代は確実に安くなる
- 国が推し進めている「自給自足の家」を体現できる
- 補助金がでるので想定よりも安い費用で設置可能
- 屋根の断熱性が向上する
- 今後の「太陽光&蓄電池」の動向は・・政府が「省エネ住宅」政策を加速度的に推奨している。
- 今度の「太陽光&蓄電池」の価格動向は・・
- パターン①:需要の大きさと共に価格が減少していく
- パターン②:蓄電池に主に使われている「リチウム電池」の資源には限りがあるため、需要が増せば増すほど希少価値の高いリチウム電池の値段が高騰し、むしろ価格が高くなる
そうして万が一の停電などのリスクにも備えられるので、付けてしまえばメリットしか見当たらないのが現状です!
最終的に「太陽光や蓄電池」はいるの?いらないの?という意見は分かれます。具体的な設置者の感想を管理人みずからの体験を語っている記事もありますので、是非とも参考にしてみてください↓↓