家づくりQ&A【中級】

注文住宅で間仕切りできる部屋を作るための費用やメリット・デメリットは?

投稿日:2019年9月12日 更新日:

新築で注文住宅を建てることの楽しさは、いかんなく発揮した「想像力」を、そのまま具現化できる点です。

実際に新築注文住宅を建てた管理には、3LDKにするのか?4LDKにするのか?最初に悩みました。

というのもまず、

子供ができるのかどうか?

子供ができたら何人できるのか?

こうした未来予想によって、設計する間取りは変わってくるからです。

子供が1人であれば、3LDKで十分な気もするし、もし子供が2人できたら、3LDKでは少し狭いしと、考えても絶対に分かりえない未来像を考えながら、間取りを決めていくしかありません・・。

そんな時の解決策として出てきたのが、「間仕切り壁を作れる部屋」を設計しておくこと

そうすれば、もし子供が2人になったとしても、3LDK→4LDKとすることができるので、みんなハッピーです^^

今回は、実際に「間仕切り壁を作れる部屋」を作った管理人の経験から、「間仕切り壁を作れる部屋」」の費用、そしてこの先、「間仕切り壁をつくる際の工事費用」、さらには「間仕切り壁を作れる部屋」」のメリット、デメリットをまとめましたので、是非とも参考にしてみてください。

注文住宅|間仕切り工事をする時の費用は?

ひとつの部屋に間仕切り壁をつくり、2つの部屋にするためには工務店などのお願いするのが一般的です。

費用相場は、「間仕切りをするために用意していた部屋」「元々は間仕切りを考えていなかった部屋」大きく差がうまれます

ちなみに費用として・・

  • 「間仕切りをするために用意していた部屋」・・10万円前後
  • 「元々は間仕切りを考えていなかった部屋」・・50万円前後

↑なんでこんなに差がでんねん!という気持ちになるのは当然です^^;

理由は簡単で、そもそも間仕切り工事で2つの部屋にする予定で設計した部屋は作りが違い、エアコンの配管を通す穴の位置だったり、電灯の位置、コンセントの位置などを2部屋にしても使い勝手が良いという想像をした上で設計します。

一方、元々2つの部屋にしようなんて一ミリも考えていなかった部屋に間仕切り工事をしていくとなると、エアコンの配管を通す穴をもうひとつ作ったり、コンセントも増やしたりと、「壁」以外の費用がかさばってくるわけです。

こうした事実により、費用の差がうまれます。

注文住宅|間仕切り部屋のメリット・デメリット

とはいえ、管理人宅はまだ子供がいないため、将来的に間仕切り工事用の部屋は、1つの部屋のままです。

ですので、実際にやってみた結果として、メリット、デメリットはお伝えできません・・。

とはいえ、現時点で将来的にいつでも間仕切り壁で1つの部屋を2つにできるよう作っておいた管理人が考えるメリット、デメリットは以下の通りです。

【デメリット】

  • 間仕切り工事をする際に費用がかかる
  • 1つの部屋を2つにするので1人あたりの部屋は狭くなる

【メリット】

  • 1つの部屋を2つにできる
  • そもそも将来的に間仕切ることを想定した設計なので、コンセントもエアコンの穴も、電灯も、壁を作ってもすぐに部屋として使えるようになっているので費用が安い
  • 正直、子ども部屋にするという大前提なので狭くてOK
  • 子供たちが独り立ちした、さらに先の将来には、間仕切り壁を壊し、再び大きな1つの部屋として使える
  • 建てたあとでもカスタマイズができるという喜びがある

↑こんな感じです^^

まぁ正直なところ、デメリットらしいデメリットはないと言えます。

ちなみに注文住宅を建てる際に、コンセントの数を増やしたからと言って、値段が上がるわけではないのです。

ということは、最初からこうした可能性を含ませた部屋を作っておいても、普通の部屋と費用は変わりません^^

そもそも注文住宅の「間取り」はどこまで思い通りにできるのかは、以下の記事でお話しています。

【関連記事】新築注文住宅の間取りは思い通りいかない?悩んで後悔する前に読んで!>> 

注文住宅|管理人宅の間仕切り可能な部屋を公開!

ここで、実際に注文住宅を建てる際に、「間仕切り可能な部屋」を作った管理人が、そのリアルな部屋をお見せします^^

↑これだけ見ると分かりづらいので、ご説明すると・・

↑このような機器設置位置となっています。

要するに、真ん中の赤い点線のところに間仕切り壁をつくっても、片方ずつに「火災報知器」「電灯」が、すでに設置してあるわけです。

お次は反対から見た写真で・・

↑ドアがすでに2つ設置してあります。

詳しくご説明すると・・

↑赤い点線のところに間仕切り壁を増設することで、ドアも電灯のスイッチも、2つに分けた部屋それぞれに配置されるようになっています。

お次はエアコンですが・・

↑部屋の一方の角にはすでに1台エアコンがついています。

↑反対側の角っこには、将来的に部屋を2つに分けた時用に、すでにエアコンの配管の穴と、エアコン用のコンセントが取り付けられています。

収納も大事なのでクローゼットにおいても・・

↑片一方の端っこにクローゼットがひとつと、

↑反対側の角っこにも、クローゼットがひとつあります。

ということで、間仕切り壁の増設工事を行えば、いつでもお部屋を2つにでき、即日その部屋で普通に生活することが可能なのです。

こうした発想も、是非とも参考にしていただければと思います^^

注文住宅なら少し先の未来とさらに先の将来を見据えて設計可能

先程も少しお話したましたが、「間仕切り工事で部屋を2つにできる部屋」をひとつ用意しておくだけで、予測できない色んな未来に対応できます

管理人の考えをまとめると以下の通りで・・

  • ①間仕切り対応部屋を2つに間仕切る工事をする
  • ②2つになった部屋は子ども部屋として使用
  • ③子供が独立したら間仕切り壁を壊し、再び1つの広い部屋として優雅に暮らす

↑要するに、来たるべき不透明な未来に対し、いつでも対応できる状態にしておくということです^^;

まとめ

  • 1つの部屋に間仕切り壁を増設することで2つの部屋にすることができる
  • ただし、「間仕切りをするために用意していた部屋」と「元々は間仕切りを考えていなかった部屋」では、間仕切り壁創設工事の費用に大きな差が生まれる
  • 「間仕切りをするために用意していた部屋」の方が、工事の費用が断然安く済む
  • 基本的に「間仕切りをするために用意していた部屋」を作るのと、普通の部屋を作るにで値段に差がでないので、注文住宅を建てる際に、こうした部屋をつくっておくことはおすすめ
  • 「間仕切りをするために用意していた部屋」とは、将来、間仕切り壁を増設することを見越して、「コンセント」「エアコンの穴」「電灯」「火災報知器」「電気のスイッチ」「クローゼット」などを、2つずつ設置しておく点にある
  • こうした部屋を作っておくことで、子育て中の将来、子育てが終わったあとの将来などの間取りにレパートリーを増やせる

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