これから新築の注文住宅を建てよう!と思っているあなた!
まず最初に気になるのは「一体全部でどれくらいの費用がかかるのだろう?」という、おおまかな費用予測だと思います。
管理人も新築注文住宅を建てた身ですが、やっぱり最初に気になったのは概算でかかる予算でした。
そこで出てくるのは「坪単価」という指標。
この指標と、自分の予算感をすり合わせていけば、大体どのへんのハウスメーカーで戸建てを建てることができるか目安を作れると思っていたんですが、実際にその後に各ハウスメーカーで概算見積もりを出してもらった時に、「坪単価」がまるで意味ないことに気づきました。
今回のはその辺りの体験談から感じたことをまとめましたので、是非とも参考にしてみてください。
目次
新築注文住宅|坪単価が無意味で当てにならない証拠
まずは結論からなんですが、管理人が建てた注文住宅のハウスメーカーはセキスイハイムです。
一般的に言われているセキスイハイムの坪単価は、
- 60万円~75万円
と言われています。
言われていますというのも「誰が一点の??」と疑問に思いますが、書籍やネット検索で出てきているだけなので、別に公式的な公表でも何でもないのです。
で、実際に管理人の家は、
- 坪数:29.74坪
なので、計算すると・・
最小額で:29.74坪×60万円/坪=17,844,000円
最大額で:29.74坪×75万円/坪=22,305,000円
となるわけです。
で、実際にセキスイハイムで出してもらった資金計画表はというと・・
↑約4200万円でした。
・・・。
坪単価の計算で試算した結果と全然違うやんけ!!という現実です。
ただし、坪単価は「本体価格」に対する指標というのが一般的。
↑「本体価格」とはこのことなので、約2,800万円であるのが分かります。
先程の坪単価の試算では、管理人の土地の大きさだと、最大でも22,305,000円しかかからないはずなのに実際の本体価格は2,800万円。。
約2,800万円と約2,200万円。
これでもやっぱり600万円もの差が出ています。2割以上も誤差が出ているんですよ^^;怒
これが「坪単価」の現実です。
最初は管理人も坪単価を調べたが・・
めんどくさがり屋の管理人でも、当時、ネットで坪単価ぐらいは調べました。
検索していると、すぐに「各ハウスメーカーの坪単価比較」なるサイトやブログがわんさか出てきます。
管理人は当初、「注文住宅なんて3000万円ぐらいで作るのが当然だ!」という思い込みがありました。
なんでこんな思い込みをしていたかと言うと、数年前、実家の建て替えの話が出た際に、地元密着型のハウスメーカーで見積もりを出してもらった結果、2800万円ほどだったため、「同じよう規模感の土地に建てるんだから、どこも3000万円くらいで建てられるんだろう!」なんて考えていたからです^^;
結論からいくと、少し名の知れたハウスメーカーで建てるとなると、どこも3000万円では建てることができません・・。
坪単価は「本体価格」に対しての指標という最初から意味不明な設定
先程も話でも少し出ましたが、坪単価で分かることは「本体価格」であるというのが一般的です。
この辺がすでにふざけてると思うんですが、家を買いたいと思った時に「総額でどのくらいかかるか気になるなぁ・・」って思っている人に対し、本体価格だけ教えるなんてのは本当に意味のないことだと思います。
家を建てるとは、中身もすべて揃ってようやく「一軒家」として住めるわけです。
そのためにはインテリアを始め水回り、使いやすい動線の間取りなど諸々含めるのが当然です。
たしかに自分たちがどんなキッチンやどんな浴槽を選択するかによって、多少の金額は異なってきますが、それによって費用が何倍にもなるわけではありません。
要するに、そうしたものについては標準装備を入れたと仮定して坪単価を出すべきです。
総額が知りたいから、坪単価を元に計算したいのに、それで求められる金額は「本体価格」だけ。
しかも、その本体価格の試算も全然現実と異なるわけで、もはや何のために坪単価という指標があるのか不明です^^;
この辺りは素人の頭を本当にこんがらがせます・・。坪単価に惑わされず安く良い家を作るための方法を以下の記事でご紹介しています↓↓
【関連記事】安くて良い家を作れるハウスメーカーは皆無?家の寿命に金額は無関係?>>
新築注文住宅|坪単価が存在する本当の意味
とはいえ、「坪単価」がひとつの指標になっているのも事実です。
管理人がハウスメーカーめぐりをしていた時に、良心的なところの営業マンは「坪単価はほとんど当てにならないので、あんまり見ても意味ないですよ。」と教えてくれました。
一方で、あるハウスメーカーの営業マンは「その予算ですとうちの坪単価で考えると建てることはできないですね~」なんて言ってきた方もいました。
ここで分かることは、ハウスメーカーの営業マン的にも、ある程度の坪単価を用意していて、お客が言ってきた土地の坪数にその坪単価を掛け、そして、お客が用意できる予算と対比させ、あまりにもかけ離れている費用感であれば、門前払いにするという仕組みです。
まぁ要するに、最初から支払い能力がないお客に時間を使わないための、ひとつの指標ですね・・。
とはいえ、個人的にはこうしたことをしてくる営業マンはダメな営業マンだと思っています。
管理人の話でいくと、たしかに最初は予算3000万円と言っていましたが、最終的に4200万円の家を建てたわけです。
こうなると、門前払いしたハウスメーカーでも十分建てていた可能性が出てきます。
要するに、そのハウスメーカーにとって管理人は「見込み客」だったわけです。
そこを見極められず、坪単価というひとつの指標に寄りかかり門前払いをしたことでひとりの見込み客を手放した営業マンは、やっぱりダメな営業マンでしょう^^
ネットや書籍の情報を使い坪単価で誘導するという目的
他にも「坪単価」が存在する理由として、「来て欲しいお客の層」にロックオンできることがあげられます。
どのハウスメーカーの公式サイトでも「うちの坪単価はいくらですよ~」など公表していませんが、ネットや書籍で勝手にかかれている坪単価について容認しています。
これはハウスメーカーにとってもプラスだからと推測でき、そうした情報を見た人は「この金額だったら最初からやめとこう」とか「この金額だったら予算通りにいけそうだ」とか判断するのも確かです。
となると、あまりにも手の届かない坪単価を書いているハウスメーカーには行きもしません。
こうなることで、ハウスメーカー側からしたら、見込み客にならないお客に時間を割かなくても済みます。
まとめ
- 坪単価でわかるのは大体の総額費用ではなく「本体価格」
- そはいえ、その「本体価格」も坪単価で計算した予測費用と実際にかかった費用とではかなりの差がでる
- 坪単価を調べるという行為は「最終的に家を建てるのにどれくらいかかるか」を知りたいから
- にも関わらず、坪単価の計算結果が指すものは「本体価格」の予測費用なので、そもそも家を建てる側の欲求を満たしていない
- 管理人の経験上、坪単価を指標にしているのは、むしろハウスメーカー側の営業マンの方
- 営業マンはだいたいの自社の坪単価の幅を知っているので、予算的にまるでお話にならなそうなお客が来たら門前払いするためのひとつのアイテムとして坪単価を使っている感がある
- 坪単価は最初からハウスメーカーとお客が互いに無駄な時間を割かなくていいように存在している可能性も考えられる
まずは気になるハウスメーカーだけでも相見積もりをとることがススメられます!
注文住宅を建てた管理人直伝↓↓