再生可能エネルギーという言葉が普及してきた昨今。
その最たるものが「太陽光発電」ということを知っていましたでしょうか?
古代では太陽のことを「太陽神」だなんて偉大な言い方をしていましたが、産業革命以降「やっぱり人間が最強の存在なんじゃね?!」という思い上がりから火力燃料や原子力燃料を作る技術を磨いた結果、人間にとっては汚染まみれの社会になっていきました^^;
結果的に、「このままだと地球で人間が暮らせなくなってしまう・・」という事態に陥り、再生可能エネルギーに白羽の矢が立ったのです。
そう・・。古代の人類が神と崇めていた「太陽」に結局お願いすることとなりました。
しかし、古代と大きく違うのは、管理人たちの生きている現代は「太陽」の強みを、さらに生かして味方につける技術がある点にあります。
それは・・
太陽の光、すなわち「太陽光」の力を借りながら、さらにその力を倍増してくれる蓄電池という存在。
前置きが長くなりましたがすみません^^;
そんな「太陽光」と「蓄電池」とは一体どういった未来を提供してくれるのかについて、実際に太陽光&蓄電池を家に設置している管理人が簡単にまとめましたので是非とも参考にしてみてください。
目次
太陽光&蓄電池とは
まず初めに「太陽光」と「蓄電池」について簡単に見ていきましょう。
(出典:株式会社グッドフェローズHP)
太陽光とは太陽の光のことです。
太陽の光を家庭で使えるように取り入れるためのブツが「太陽光パネル」と呼ばれます。
上記イラストの通り、太陽光パネルを通して家の中に吸収。
パワーコンディショナーという装置を通すことで、電流を直流から交流に変化させます。(家電は交流でないと使えないため。)
そうして出来た電気をコンセントの差込口から家電製品につなげて使うのです。
これだと、日が落ちて太陽が沈んでしまったら、もう太陽の恩恵は受けられません。なので通常であれば、その時間からは電力会社から電気を買い、また家電を使っていきます。
と、ここで「蓄電池」の登場です。
「蓄電池」とは、日中に太陽光で作った電気の余った分を溜めておくことができる機械のことを指します。
正直、太陽がつくる電気量は凄いです!(太陽光パネルの設置数にもよりますが。)
参考にお話すると、管理人の家の太陽光パネルでも、日中作られる電気すべてを日中だけでは使いきれません。そのぐらい太陽光は電気を作ってくれるのです。しかも狭小住宅である管理人宅の太陽光パネルの大きさでもです^^;
↑こちらは家の電力を見ることができる機器です。
この日はずっと曇りであり太陽はほとんど出ていませんでした。それでも夏なのでエアコンはガンガンつけています。
深夜帯は深夜電力を買う設定にしているので、「買電」となっていますが、日中は「曇っていた&エアコンガンガン」にも関わらず、電力会社から電気は一切買わずに過ごせ、しかもちょっとずつ電力が余ったので売っているのがわかります。
蓄電池があれば、使って売って、それでも余った電気を溜めておき、日が沈んでから使うことができるのです!
- 太陽光パネル・・太陽光を家に取り入れるための機械
- 蓄電池・・取り入れた太陽光エネルギーを溜めておくことが出来る機械
太陽光パネルと蓄電池には、それぞれこのような役割があるのです。
実際に管理人の家に設置してある「太陽光パネル」と「蓄電池」の画像は以下の通りとなります。
↑太陽光パネル(施行中の時の写真です)
↑蓄電池(奥の大きい網で囲まれた機械です)
もし、あなたの家にも「太陽光パネル」「蓄電池」を併設したら、このような構図となります^^
蓄電池 太陽光|併用で最大効果
「太陽光ってちょっと前に流行しかけたけど少し古くない?」と感じたあなた!鋭いです!
政府は再生可能エネルギーの普及を目指し、自宅で作ったエネルギー(電気)を電力会社に買い取ってもらえる制度をつくりました。
さらに、2009年には「太陽光パネル」設置に対して「助成金」も用意。
要するに、太陽光パネルを設置することで、屋根から勝手につくられるエネルギーを電力会社に買ってもらえるので、それにより儲かるというスキームを作ったわけです。
こうして一般家庭にたくさん太陽光パネルが設置されることで、ニッポン総再生可能エネルギー社会を実現しようとしました。
ということで、助成金の出し惜しみが始まり、結果的に再生可能エネルギー活性化計画は尻すぼみになっていきました・・
しかし、ここ最近また「再生可能エネルギー」が注目を浴び始めており、しかもそれは今回は政府主導ではなく少しずつ少しずつ民間から湧き上がっています。
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日本は地震大国。
そう。この10年で全国各地で大地震が起きる中、災害時でも「電気が普通に使える暮らし」を求める人たちが急増してきたのです。
そんな中、「蓄電池」の性能が良くなってきたのも相まって、災害時でも自宅で発電し、蓄電池で溜めた電気を使える暮らしを実現するために「太陽光パネル&蓄電池」の需要が一気に伸びている流れはご承知の通り。
太陽光と蓄電池を併用することで日本人の最大の恐怖である「大地震・自然災害後」後でも自宅で生活できるという最大効果を得られるわけです。
もはや太陽光パネルと蓄電池の連携は必須と考える人が急増しています。(管理人もその中の一人です^^)
ちなみに太陽光発電と同じような「風力発電」と蓄電池の相性も悪くないですが、そもそも日本の家で風力を使い発電できるエネルギー量には限界があり、期待できないので流行の兆しは有りません。
蓄電池 太陽光|ニュース
日本人の大地震や自然災害への不安から、ここ数年の太陽光と蓄電池のニーズは右肩上がり。
ニュースでも度々取り上げられ、2019年6月に日本能率協会総合研究所(JMAR)が発表した調査では、「日本国内の家庭用蓄電池市場は2020年度に1000億円、2023年度には1200億円に拡大する」という結果が出ています。
(出典:日本能率協会総合研究所)
太陽光&蓄電池の勢いは、家庭だけではなくビジネスの世界にまで波及の余波を見せており、あの大富豪ビルゲイツも「太陽光&蓄電池」業界にガンガン投資をしています。
トヨタのエコカーが流行し一般化したのと同じで、「エコ」で「再生可能エネルギー」で「地球への負担が極力少ない」ものが世界のトレンドとなりやすい中、太陽光&蓄電池はまさにその枠組に当てはまっているわけです。
日本の宮古島では、ある企業が「2016年においては2.9%に過ぎない自給率を、今後急速に高めていき、2030年には22.1%、2050年には48.9%にまでしよう」という計画を予定しています。
これには「高気密」「高性能」という意味も含まれていますが、視点を変えれば「太陽光&蓄電池」設置の義務化も含まれていることは容易に想定可能です。
このような社会情勢なので、今後も「太陽光&蓄電池」関連のニュースを聞く機会は急増していくでしょう^^;
蓄電池 太陽光|関連銘柄から見る今後
株価を見ると、その業界の未来がおおまかに掴むことができます。
今後、世の中に需要がないと思われている業界の株価は当然下降傾向になりますし、反対に、今後世の中の需要が大きくなるという業界の株価は上昇傾向になるわけです。
↑こちらは管理人宅に設置してある蓄電池メーカーの株価ですが、山と谷を繰り返しながら少しずつ上昇傾向にあるのが分かります。
ちなみに「太陽光&蓄電池」はマイホームだけに限らず、最近では最新のマンションにも設置されていることが多くなってきているのです。
そんな「太陽光と蓄電池」を推してるハウスメーカーには、どんなところがあるのは以下の記事でまとめていますので、是非ともみてみてください。
【関連記事】太陽光や蓄電池を推してるハウスメーカーを公開!展示場を周って思うこと>>
太陽光 蓄電池|事業でも一般的に?
「太陽光&蓄電池」の設置は業務用や産業用としても勢いを増していますが、何も事業で儲けるためだけに急増しているわけではありません。
「BCP対策」。
またの名を「事業継続計画」といい、企業が自然災害、大火災、テロ攻撃などの緊急事態に遭遇した場合において、事業資産の損害を最小限にとどめつつ、中核となる事業の継続あるいは早期復旧を可能とするために、平常時に行うべき活動や緊急時における事業継続のための方法、手段などを取り決めておく計画のこと。
(出典:中小企業庁HP)
要するに、災害大国である日本において、大地震などの大災害が起きるのはもはや当たり前。
そうした現実のうえで、災害後に事業を継続させるために作る計画がBCPなわけなんですが、ここに「太陽光&蓄電池」の設置を記載している企業が目立つようになっています。
太陽光 蓄電池 ポータブル
ちなみに余談ですが、ポータブル型の「太陽光パネル」や「蓄電池」も販売されています。
ご紹介しておいてなんですが、こうした小型の太陽光や蓄電池はほとんど意味をなしません。
基本的に太陽光パネルも蓄電池も、その大きさで使える用量も決まってきます。
「災害時にスマホの充電だけでも・・」という場合は、それなりに意味はありますが、「太陽光&蓄電池」の最大の効果は「災害後も自宅で家電を使って過ごせる」というものです。
したがって、しっかりとした規格の機器を設置しなければ、最大の恩恵を受けられません・・。
まとめ
- 太陽光パネル・・太陽光を家に取り入れるための機械
- 蓄電池・・取り入れた太陽光エネルギーを溜めておくことが出来る機械
- 「太陽光パネル&蓄電池」は災害時でも自宅で発電し、蓄電池で溜めた電気を使える暮らしを実現できる
- 再生可能エネルギーが世界で注目されている中で「太陽光&蓄電池」の存在はこれから一般化していく可能性が高い
- 災害時でも事業継続のために必要な電気を確保するために、BCPに「太陽光&蓄電池」を取り入れている企業も増えてきている
- 災害後でも自宅で暮らすための電力を確保するためにはポータブル型の太陽光&蓄電池」では、ほとんど意味がない
こうしたニーズ急増の背景には、ここ数年の間に起こった大地震により停電した地域でも「煌々と光る家」がSNSが上にたくさんアップされたことが大きいです!
SNSでの噂は一気に日本中に拡散され、「停電の中あの煌々と光る家は何?」「太陽光と蓄電池が設置された家!」という具合に人々に知れ渡っていきました!
太陽という絶対的な存在からエネルギーをもらう。古代的でけども、実は未来志向な発想の太陽光。
災害時に「自宅で電気の自給自足が出来る家」として、これからもっと需要が高まっていきます!
ちなみに晴れている時に比べたら劣りますが、曇っていても発電されることは結構しられていません!
ちなみに蓄電池の容量によって、太陽光の恩恵度合いが変わっていきます。
蓄電池の容量や性能については、以下の記事でまとめていますので、是非とも参考にしてみてください↓↓
【関連記事】太陽光と蓄電池の性能を解明!容量によって寿命や耐用年数に違いはある?>>