太陽光&蓄電池を知ろうとすると、何やら電気的な専門用語が出てくるので生理的に受け付けない人は多いはず。
まさに管理人がそうした人間です。
ただ、これから太陽光&蓄電池を設置しようとしている場合は、最低限の知識を備えていたほうが話が早く進み業者の方もやりやすくなりますし、こちらの腑に落ちやすさも違ってきます。
ということで、実際に「太陽光&蓄電池」を設置した管理人が、過去の自分が「こうした説明ならわかりやすかった」と思えるイメージで、その仕組を簡単にご紹介していきますので、是非とも参考にしてみてください。
目次
太陽光 蓄電池|仕組み
太陽光と蓄電池という分かりやすい2つの機器の名前だけなら良いんですが、ソーラーパネルだったりリチウム電池、鉛電池、パワーコンディショナーなどなどの言葉も出てきて、それぞれが一体どんな役割を果たすのか最初は頭がこんがらがります。
ここでは「太陽光」が「蓄電池」へ渡り、電力として活躍してくれる流れを元に、各機器の役割を踏まえてご説明していきます。
- ①太陽光パネル(別名:ソーラーパネル)
太陽光から直流電流を発電させる
- ②接続箱
太陽光パネルから集められた配線をまとめ、パワーコンディショナーへ送る
- ③パワーコンディショナー
接続箱からやってきた直流電流を交流電流に変電。家庭内で電気として使えるようにする
- ④コンバータ
余った交流電流を直流電流に変えて蓄電池へ送り出す。(※直流電流にしないと蓄電できないため)
↑配線図の回路設計としては、こんな感じとなっています。
詳しい方なら単線結線図なんかを見れば一発でわかるんでしょうけど、素人の管理人の理解としてはこれが限界であり、かつ、これで十分との認識です。
こうして見ると、各機器がそれぞれに意味を持ちながら配線でつながりあっているので、メーカー同士で相性なんかの良し悪しが出るのは頷けます。
よく見る「電力」にまつわる名称
電気料金の明細にも記載のある「kw」や「kwh」などの名称。
これらも簡単に見ていきましょう。
- ボルト(V):電気を押し出す力の単位※一般家庭は100V
- アンペア(A):流れている電気の量の単位
- ワット(W):電力の単位※電気エネルギーの大きさ
ワット(W)=V×A
- ワットアワー(Wh):消費した電気の量を表す単位
ワットアワー(Wh)=W×h(時間)
単位:1KWh=1000Wh
ここまで押さえておけば十分です。
もっと言えば、「KWh(キロワットアワー)」が、使った電力の総量だということを押さえておけば料金明細も見やすくなります^^;
↑例えば管理人の場合、この月は「413KWh」の電力を消費したということになるわけです。
よく見る「蓄電池」にまつわる名称
蓄電池には一般的にリチウムイオン電池というものが使われていますが、他にも鉛電池だったり、ニッケル電池だったりの名称も登場することがしばしばあります。
一旦ここで整理しておきますと・・
- 鉛電池・・蓄電池として一番歴史が古い。そのため使用実績が多く安価であり、主に車のバッテリーなどで使用される
- リチウムイオン電池・・今もっとも開発が進んでおりエネルギー効率が非常に高い。スマホやノートPCにも採用されており、家庭用蓄電池にはほぼ使われている
- ニッケル水素電池・・乾電池の蓄電池であるエネループがこれ。急速充電ができ、鉄道システムなどにも採用されている
- NAS電池(ナトリウム硫黄電池)・・大規模施設や工場などで採用されている大容量の蓄電池
蓄電とは・・
簡単にいくと、「放電」する時とは逆の化学反応を起こすことで、電力を放電前の状態に戻すことで蓄えること。
蓄電池のメリットとデメリット
蓄電池にはメリットとデメリットがありますが、管理人の持っている価値観からいくとデメリットは価格だけだと思っています。それ以外はメリットしかないかなと・・^^;
【関連記事】太陽光 蓄電池のメリット・デメリットを設置した管理人の視点から語る!>>
詳しくは、上記記事でご紹介していますので、よろしければ参考にしてみてください。
太陽光 蓄電池|さらに効果的な組み合わせ
太陽光と蓄電池を設置する際によく見るパターンは「エコキュート」や「エネファーム」も一緒に設置するものです。
おんなじような名称なので紛らわしいですが・・
- エコキュート・・電気の力でお湯を溜めておく機械。オール電化の家には必須
- エネファーム・・ガスの力で電気とお湯を同時につくる機械。
双方まったく仕組みは違いますが、どちらもお湯をつくるという点ではほとんど同じ意味をなします。
エコキュートは電気しか使わないので、ガス代がまったくかかりません。
エネファームは電気代は減りますが、その分ガス代の負担が大きくなります。
どちらも太陽光と組み合わせることで、より一層エコな家を実現できるというわけです。
個人的に思うのが、ガスが止められている状態ではエネファームの売りである「給湯」というものが全くできなくなるということ。
一方、エコキュートであれば、電気しか使わないのでガスが止まっていても関係なく「給湯」ができます。
管理人は、来たるべく巨大地震や大災害の時のために「太陽光&蓄電池」をおすすめしているので、そうした管理人の価値観でいくと、プラスで設置するなら確実にエコキュートと言えるわけです。
太陽光 蓄電池の工事について
太陽光と蓄電池を設置するためには、取り付け工事が必要です。
別の記事でもお話していますが、基本的には室外に「蓄電池」設置場所を確保する必要があります。
(※ただし、現在では置き場所がない場合、室内用蓄電池もある)
別記事とも重複しますが・・
↑管理人宅の太陽光と蓄電池はこのように設置されています。
決してDIYで自作できるものではありませんのでご注意を。
しかも蓄電池には高圧電流が流れているので、素人が何も知らずにいじっていたりすると感電死する可能性が大きいです。
実際、写真をご覧頂ければ分かるように大きな檻みたいなのに入れられてますよね^^;
これは簡単に蓄電池に触れないようにするためです。
ちなみに、管理人宅の蓄電池は最初まったく蓄電されていませんでした。
↑モニタ内の太陽光のイラストに書かれている「Kw」の数字が、ずっと「0.0」だったのです。
太陽光や蓄電池を設置したのは初めての経験だったので、モニタ画面のマークが「0KWh」になっていても、「まぁ最近ずっと雨だから太陽光がまったくこないんだなぁ」と思っていたんですが、ありがたいことに嫁の感は鋭く「いや、これ絶対おかしいわ。」と、すぐさま工事責任者を呼びました。
管理人としては「こちらでなんか蓄電池のスイッチ押すとかならやりますんで言ってください。」と言ったんですが、そうもいかせてくれず、週末すぐにきてくれたのです。
結論からいくと、工事中に色々あり蓄電池のスイッチを再度入れ忘れていたという向こうさんの凡ミスだったわけですが、なにはともあれ初期不良でなくて良かったという記憶があります。
その際に言われたことが、上記でお話したような「蓄電池は高圧電流が流れているのでプロしか触ってはいけない」という点でした。ですので、蓄電池関連で何かがあったらすぐにまた呼んでくださいと丁寧に言ってくれたのです。
こうした管理人の経験からも、「太陽光&蓄電池」を設置する際には、信用できてアフターフォローもすぐに来てくれる業者にお願いすることをおすすめします^^
ちなみに取り付ける前から言うのもなんですが、蓄電池を廃棄する場合も業者にお願いすると良いです。蓄電池で使わえてるリチウムは希少価値の高いものなので、普通に捨てるよりも得する可能性があります。
まとめ
- 太陽光から蓄電池へと電力がめぐる仕組みは・・①太陽光パネル(別名:ソーラーパネル)→接続箱→パワーコンディショナー→コンバータという流れ
- 電力にまつわる名称はたくさんあるが、とりあえず「KWh」だけ覚えていれば電気料金の明細を理解できる
- 蓄電池には大きく分けて4種類あるが、家庭用蓄電池には「リチウムイオン電池」が主に使われている
- 「太陽光&蓄電池」と組み合わせることで、さらにエコになる機器は「エコキュート」もしくは「エネファーム」
- とはいえ管理人は「エネファーム」推し
- 太陽光と蓄電池は高圧電流が流れているので素人が知らずに触ると感電死する可能性があるため、何かあればすぐプロに任せるべき
知っておくことで、これから「太陽光&蓄電池」を設置する場合、業者さんともスムーズな会話ができることでしょう!
太陽光と蓄電池は素人には中々判断できないものです。飛び込みでくる営業には詐欺が多いので注意が必要です。
太陽光や蓄電池の詐欺被害にあわないためのポイントを以下の記事でまとめていますので、是非とも参考にしてみてください↓↓