「後悔」・・
それは、人生においてとんでもなく莫大な損失を我々に与えてきます。
正直、「後悔」という気持ちが現れると、そこからは「どうにかしたい、でもどうにもならない・・。」という考えのループが起き、次第には何も手につかなくなってしまいます。
これは、取り返しのつかないことであればあるほど大きく発症し、我々の心を締めつけるのです。。
そのひとつに、「人生で一番のお買い物:一戸建て」があります。
「いや、マンションだってそうでしょ!」という声も聞こえてきそうですが、マンションの場合、特に都内であれば、買ったときの値段と変わらない値段で売れる可能性が大きいです。
管理人の上司のケースでいくと、10年前に3,000万円で買ったマンションに住んでおり、先日隣の部屋が売りに出されていたところ、価格はなんと3,980万円だったとのこと。
江東区の下町付近のマンションですが、こうしたことが普通にありえます。
でも、一戸建てはそうはいきません・・。
ということで、今回は注文住宅を建てる際に「希望に満ち溢れた未来」が「絶望の淵をさまよう後悔」に変わらないために、勉強は必要なのかについてまとめましたので、是非とも参考にしてみてください。
注文住宅は勉強不足だと後悔する?
結論からいくと、「最低限の勉強」はしておくことが求められます。
建築業や建設業に携わっていない限り、家づくりに詳しい人間などいません。
実家が工務店だったから!とかは別ですが^^;
で、なぜ「最低限の勉強」が必要かというと、変な奴に騙されないためです。
「無知は罪なり」なんて言葉がありますが、それでも一番罪なのは騙す方であることは確か。とはいえ、世の中には騙される方が悪いという古くからの言葉もあります・・。
基本的に、自らの手で一からハウスメーカーや工務店を探すのであれば「最低限の知識」がないと戦えません。
相手が騙そうという気がなくても、、例えばこんなことが起こります↓↓
ハウスメーカーA:今の時代、断熱材はロックウールという発泡スチロール型のものが主流です。これであれば既存の断熱材のように経年劣化しません。そんなロックウールの断熱材を弊社では扱っております。
ハウスメーカーB:ロックウールの断熱材は一時期流行りましたが、発泡スチロール型だとどうしても隙間が空いてしまい断熱性に欠けます。ですので、最近ではグラスウールという綿を敷き詰めたようなものが主流です。
ハウスメーカーC:ロックウールもグラスウールもそれぞれ欠点があり断熱性に欠けます。ですが弊社が全部屋に採用している、発泡ウレタンフォームという断熱材であれば、発泡系の断熱材がモクモクと広がり隙間をビッシリ埋めてくれるので安心です。
ハウスメーカーD:発泡ウレタンフォームという断熱材は、膨らんだ断熱材が年々小さくなっていきます。洗剤の泡を放っておくと液体に戻るようにです。ですので、今では一般的に使っているハウスメーカーさんはほとんどありませんよ。
・・。
やばくないですかコイツら(この方たち)?!
と、思ったあなたは素晴らしい!!
要するに、それぞれの断熱材が持つメリットデメリットを教えてくれるなら安心できるのですが、それぞれ自社のハウスメーカー側に立ったポジショントークしかしてこないのも多いのです。
ちなみに、これらはほんの一部の参考例なので、実際はメリットデメリットをちゃんと教えてくれたハウスメーカーもありました^^
家は「建て方」や「工法」「構造」によって、使う断熱材の種類が良く働いてくれたり、悪く働いてしまったりします。
こうした知識を持っていないと、「ふ~ん、なんか営業マンが言ってるしそういうものなんだぁ。」としか感じず、後々になって「なんかこの家外との温度差が酷い!やられた!」なんて後悔につながってしまうのです。。
しっかり伝えるべきを伝えなければ、後悔につながりますが、各社に出してもらう相見積もりに対しても同じことが言えます。
「断りづらいから契約しちゃった・・」、なんてことになれば必ず後悔につながってしまう可能性大です。
そうならないための記事もまとめていますので、是非とも参考にしてみてください。
【関連記事】注文住宅の相見積もりの断り方は?電話で?メールで?手みあげ持参も!?>>
注文住宅は勉強不足|気になりすぎてうつ状態にならない方法は?
一つ二つと後悔が出てきてしまうと、あとはもう雪だるま式に後悔が膨らんでいきます。
「キッチンもあっちのにすれば良かった」「トイレの位置が使いづらい」「そもそもこんな所に窓なんていらなかった」等など。
人生の大半を過ごすマイホームにいるだけで、何かを目にするだけで後悔の念にさいなまれ、今度はうつ状態に入っていきます。
こうなると、明るい未来を買ったはずが、憂鬱な未来にお金を捨てたことと一緒です。
実際に注文住宅を建てた管理人からすると、そんなことにならないためには、
- ①かなり勉強し知識をつけ、ハウスメーカーの営業マンが話す少しの違和感にも突っ込める力を蓄えておく
- ②家づくりに詳しい第三者に入ってもらう
↑このどちらかしかありません。
管理人はまさにこの①をやりました。
しかも、嫁も結構馬力があるので、夫婦で「家づくりの本」を何冊も読み、暇さえあればネット検索で色んなサイトやブログを読み漁り力を蓄えていったのです。
ですが、ここで注意が必要なのが、そこまでしても「一定以上先は分からない」という点。
結局、ハウスメーカーや工務店、それに付随する業者しか分かり得ない情報がめちゃくちゃあるわけです。
仲の良い友人にハウスメーカーで働く営業マンがいれば、どれほど頼もしかったことかと何度も思いました^^;
②に関しては、「ホームインスペクター」や「ハウジングアドバイザー相談窓口」のどちらかにお願いする戦法です。
ホームインスペクターに関しては、別の記事でもお話していますが、第三者の建築を知るプロが、施工の途中途中で施工不良がないかをチェックしてくれ、もしあればその場でハウスメーカー側に是正処置を促してくれるものとなります。
ホームインスペクションをする人のことを、ホームインスペクターと呼ぶのです。
【関連記事】ホームインスペクションは新築注文住宅こそやるべき?不要?管理人が語る!>>
ただし、これをお願いするには30万円~40万円の費用がかかります。
ハウジングアドバイザーがやっている相談窓口に関しては、以下の記事でもお話していますが、ほとんどのところが無料でやっているので、費用対は高いです。
【関連記事】安くて良い家を作れるハウスメーカーはない?家の寿命に金額は無関係?>>
話はそれますが、管理人は仕事柄、福祉にも造形が深いのでありまして・・
「うつ病」になる前段階には必ず「不安症」というものがあります。要するに様々な要因で蓄積していく不安を相談できる吐き出せる相手がいないと、それがやがて「うつ病」となり、さらに酷くなると幻聴が聴こえるようになり「統合失調症」と呼ばれる精神疾患になる可能性が高いわけです。
少し話が飛躍しすぎましたが、注文住宅は明るい未来を買うのとイコールにも関わらず、うつ気味になってしまったら本末転倒、としか言えません。。
注文住宅は勉強不足|よくある勉強不足からの後悔とは?
ネットでは様々な「Q&Aサイト」で、日々、注文住宅を考えている人々の悩みが飛び交っています。
参考までに、いくつかの悩みを見てみましょう。
現在、HMで建てた注文住宅に住んで3年半です。
そのHMとは色々とあり、マイホームを建てるのも初めてでよくわからないまま進んでしまい、住んでから後悔ばかりです。
これに関しては、こちらも勉強不足だったり、嫌なものは嫌と粘るべきだったのですが、なにせ右も左も分からないお家作り。
営業担当を信じるほかなく、向こうの「いつまでに決めて着工しないと」「こうしなくても、このままで絶対大丈夫」みたいな言葉に流されてしまったというか、丸め込まれてしまったというか。
この営業も、虚言癖ありで適当な仕事するので、最終的には夫婦ともにブチ切れて担当変えました。
家の構造などには問題なく、欠陥的な不満はありませんが、とにかく狭い、使い勝手が悪いなどの間取りの不満が大きいです。
(Benesse)
↑「勉強不足の状態」で、最悪なことに「悪い営業マン」につかまってしまったケースですね。
相談する第三者の存在がなく、しかも勉強不足となると、こうした災難に遭う可能性が高まります。
注文住宅ってこんなに妥協ばかりなんですか? 土地も一緒に探して注文住宅を契約しました。
初めに、このような形でこの金額でできます、と言われ契約したのですが後出しジャンケンのようなことが多く、正直家造りを辞めたくなってきました。
基となる所から間取りを変えたりオプション付けたり設備をいい物にしたり、で金額が上がるのは分かり切ったことなので納得しているのですが、じゃあこれで行きます!となった後に先方から、これは出来ないのでこう変えます、と言ったことが沢山ありました。
例えば、トイレのドアを引き戸にしていたのですが、階段に当たると言うことで開き戸になったり(階段のことは打ち合わせ時にはできると言われて、それで間取りも当て込みました)
実際基礎がもっと高くしないといけなくなったのでアプローチの階段を増やしますだったり(簡単に言えば先方の確認ミスです)
駐車場スペースが土地の有効幅を見誤っていたので実際これだけ減ります、だったり
コンクリートの予定だったところが砂利敷きしかダメになったり、
フェンス建てますって言ってたはずなのに見積もりに入ってなかったり…
しかも変更があっても当たり前のように追加料金です、と言うのがイラッとします。
(Yahoo不動産)
↑こちらはパッと見だと、かなりの悪質業者かと取れるのですが、実際はおそらく「経験の浅い営業マン」に当たってしまったものだと思われます。
ハウスメーカーには新卒もいれば、未経験の中途採用で入ってきた人材もいます。
これから頑張ろうとしている彼らを責めるわけではないですが、管理人がそうであったように、大体の施主は家づくりの素人。
そこに、同じ素人に毛が生えた程度の営業マンが一緒になるとどうなるか?
上記のような、行き当りばったりの家づくりになってしまう可能性が高くなります。
家づくりは、契約してから営業マンと一緒に試行錯誤しながら作っていくので、彼らには申し訳ないですが、やはり経験のある営業マンにお願いするのがベストです。
家を注文住宅で新築しました。
勉強不足で間取りで後悔ばかりしています。具体的には、LD部分が10畳しかありません。
LDKとしては17.5畳あるのに、LDだけで見ると10畳なんです。(対面キッチンですが、キッチンの位置が変なんです。)10畳であれば、ダイニングテーブルとソファが置けると漠然と思っていたのですが、調べてみると10畳のLDって狭いのですね…
せっかくの新築なのに….
せっかくの注文住宅なのに….
なんでこんなことにしてしまったのか….
半分鬱状態でひどい精神状態です。(Yahoo知恵袋)
↑こちらの方は、「半分鬱状態」とまで言っています。
これは「勉強不足」とも書いてありますが、それに加えて「事前調査不足」である可能性が高いです。
キッチンの高さなどの後悔がかいてありますが、キッチンは事前にショールームへ行き、実際に立ってみるのはもちろんですし、ソファなんかもお店にスケールを持参して、「縦・横・高さ」などを測っておいて、図面と照らし合わせることをすべきだったと言えます。
相談できる第三者がいなかったり、担当の営業マンが未熟だと、こうした一手間の重要性すら教えてくれる機会がありません・・。
半年程前、家を注文住宅で新築しました。ウキウキしていたのは初めだけ。打ち合わせをする度、ありとあらゆる点に不安を感じ始めました。
完全な勉強不足でした。…初めてのことで、主人と二人、思いつく限りは勉強したつもりでしたが、全然足りていなかったようです。
入居すれば気分が変わるかもと期待しましたが、ダメでした。むしろ、無駄と思っていたスペースを見るたびに毎日ため息が出ます。
人も呼びたくありませんし、かわいいインテリアや飾りもする気になりません。
途中から、壁紙選びや照明、家具選びがすべて苦痛で苦しくてたまりませんでした。(発言小町)
↑こちらの方は、最初に感じていた「少しの違和感」をずっと引き続けた結果、最終的には取り返しのつかない後悔にまでつながってしまったケースです。
1、2ヶ月程前から戸建住宅購入を検討し始めた者です。
まだまだ歩き始めたばかりなのでイロイロ悩みや疑問はつきません。
自身の中で「コレは譲れない」等の話の持って行き方のコンセプトもまだハッキリしませんし。良いマイホーム購入とする為にも、経験者・専門家の方々のアドバイスを頂ければと思い投稿させて頂きました。
(BIGLOBEなんでも相談室)
↑この時点であれば、全く問題ありません。
先程の「ホームインスペクター」や「ハウジングアドバイザー相談窓口」へ最初に相談すれば、一気にパワーアップがはかれます。
戸建購入を考えております。
初めは建売物件を中心に見ていたのですが、間取りや外壁等で納得の行く物件がみつからないので注文住宅にしようかと考えております。ちなみに夫婦共働きDINKSで年収800万円、頭金にまわせる額は400万から500万円です。この額で注文住宅は無理なのでしょうか?
まだまだ勉強不足でお恥ずかしいですが、ご指導、ご鞭撻の程、宜しくお願いいたします。(BIGLOBEなんでも相談室)
↑この辺りの不安に関しては、「ハウジングアドバイザー相談窓口」へ相談すれば、ファイナンシャルプランナーなりも無料でつけてくれるので安心できます。
よく建売住宅は住宅の中身がチェックできないので不安であり、注文住宅は立てる途上で中身をチェックできるから安心という声があるのですが、
注文住宅で、素人がたとえ建築の勉強をちょっとかじっていたとしても、どこまで正しく建築されているかという事が果たしてわかるのでしょうか?
細かい所やどうしてもその時見れなかった所、勉強不足の所などはどうしようもないと思うのですが、どうなのでしょうか??
(BIGLOBEなんでも相談室)
↑こちらに関しては、まさに「ホームインスペクター」の出番と言えます。
ただ、ホームインスペクションに関しては、まだまだ一般化されていないので、この方はホームインスペクターの存在を知ることすら出来なかった可能性が大きいです。
まとめ
- 変な営業マンに流されないためにも「最低限の勉強」は必要
- とはいえ、忙しくて勉強している時間がなかったり、正直、勉強した知識にも限界があるので、第三者に相談するのがベスト
- 注文住宅は明るい未来を買うのとイコールにも関わらず、うつ気味になってしまったら本末転倒
- ネット上には「勉強不足だったこと」、「第三者に相談しなかったこと」によって、後悔の念にさいなまれている人たちがたくさんいるのが分かる
②それでも不安が残るようであれば「ホームインスペクター」などに費用をかけてお願いする
③手っ取り早く「知識の吸収」と「良い営業マンの紹介」を受けたい場合は、ハウジングアドバイザーがいる相談窓口へ行く
いづれかの手法を取っていけば、後悔してうつ気味になることはないですね!